桜花賞データアート
2018年版

【天血人馬データ】(阪神コース改修後の過去11年(それ以前は参考))

『馬』
 馬の地力がなければそもそも好走するのは難しい。過去11年で馬券に絡んだ33頭中、@マイルのOPまたはフラワーCの勝利、Aマイル重賞連対、B阪神JFの勝ち時計から0.6秒以内の入線、C1400m以上のOP以上で上がり1位で勝利、いずれもなかった馬は皆無。改修以前の桜花賞は、トライアルを勝っていないことが人気薄を拾う妙味につながっていたが、地力が求められる外回りコースとなって、阪神JFとの関連性も増し、過去11年のうち5回が、1番人気馬と2〜4番人気馬の馬連で決着しており、穴党にとっては非常に難しいレースに様変わりしている。馬の地力から考えて、中心にできる馬、おさえるべき馬を以下のとおり定めておく。
 なお、今回のデータには入れていないが、33頭中、1400m以下のレースを使ったことがない馬は19頭おり、また、1200m重賞で連対実績を持つ馬は12アイムユアーズ(3着)のみとなっている。
 
◎:馬連の軸候補
1.シンザン記念で上がり34.7秒以内の末脚を使い、0.2秒差以内の連対経験がある馬は(3.0.0.0.0.0)。
07ダイワスカーレット1着 0.2差2着 33.7
12ジェンティルドンナ1着 1着 34.7
16ジュエラー    1着 0.0差2着 34.5

 過去には99フサイチエアデール(2着)が上がり35.7秒で好走例あり。98ダンツシリウス(11着)は不良馬場で上がり36.9秒だった。91ミルフォードスルー(15着)は推定上がり35.0秒以上。89ファンドリポポ(7着)も推定上がり35.1秒以上。

2.阪神JFを勝利し、以降無敗でチューリップ賞を勝利した馬は(1.1.1.0.0.0)。
07ウオッカ     2着 エルフィンS1着
09ブエナビスタ   1着 
17ソウルスターリング3着 

 過去には01テイエムオーシャン(1着)が該当。

3.チューリップ賞で3,4角を先頭で走らずに、0.5秒差以上楽勝(重・不良馬場を除く)した馬は(0.0.0.0.0.0)。

 逃げずになかなかこれだけ圧勝できることはない。過去には92アドラーブル(2着)、93ベガ(1着)、01テイエムオーシャン(1着)が該当。

4.チューリップ賞で上がり1位かつ全戦績で上がり1位だった馬は当日3番人気以内馬に限ると(3.2.0.0.0.0)。
07ウオッカ     2着 1番人気
09ブエナビスタ   1着 1番人気
13レッドオーヴァル 2着 2番人気
14ハープスター   1着 1番人気
16ジュエラー    1着 3番人気

5.条件戦以上のクラスで、中弛み超高速上がりラップで勝利経験があり、かつ、その後6着以下の敗退歴なし(1.0.0.0.0.0)
10アパパネ     1着 赤松賞

○:馬券の対象候補
@マイルのOPまたはフラワーCの勝利、Aマイル重賞連対、B阪神JFの勝ち時計から0.6秒以内の入線、C1400m以上のOP以上で4角10番手以降から0.5秒差以上の勝利、のいずれかを満たし、さらに、下記a〜dの追加条件を満たすこと。
a.@Aは重・不良馬場を除く
b.@Aは3角以降1−1の逃げ、13-13以降の追込みを除く(ただし、芝無敗馬を除く)
c.Aは2着は0.4秒差以内までとする
d.@Aは阪神JFを使っていたら0.6秒差以内の7着以内まで
e.Bは他の戦績に1400mのOP勝ち、1400mの重賞で1番人気2着2回以上またはマイルOP以上3着以内のいずれかがあること

×:消す馬
◎または○に該当せず、下記a〜eのいずれかに該当する馬
a.BPR(一番成績が良かったレース)が1400m以下のレースで道中終始5番手以内の先行をしていた馬
b.前走が1200m以下またはダートの馬
c.芝無敗馬を除き、1400m以上の重賞で1.0秒以内かつ5着以内経験のない馬
d.BPRが3角以降1番手の逃げ馬及び11番手以降の追い込み馬
e.前走が0.6秒差以上かつ6着以下


『人』
 過去11年で馬券圏に入った騎手は、地方出身騎手(12回)、引き出し騎手(※)(8回)、外国人騎手(6回)、その他(6回)となっている。
※「引き出し騎手」とは、私の理論で時に能力以上の力を発揮させることができ、穴馬を持ってくることが比較的多い騎手として認定している騎手。現在、池添騎手、蛯名騎手、四位騎手、勝浦騎手、大野騎手を認定している。

+:地方出身騎手、引き出し騎手、外国人騎手

 引き出し騎手を除く関東の騎手は08ソーマジック(3着)の後藤騎手しかおらず、割引くべきか。

△:関東所属騎手(引き出し騎手を除く)


『血』
 過去11年で馬券圏に入った馬の父は、ほとんどが中距離でも走れる、芝向きの種牡馬であることから、この観点でも評価をしていくこととする。

×:短距離実績に偏っている種牡馬の馬(注1)
×:ダート実績に偏っている種牡馬の馬(注2)
(注1)1400mのデータで短縮プラスとなる種牡馬
(注2)ティンバーカントリー、バブルガムフェロー、トワイニング、デザートキング、ジェイドロバリー、その他マル外の多くが該当


『天』
 過去の結果を見ていると、基本的には外枠が有利なのだが、年によってはそうでもないことがあり検討したところ、前日及び前週の馬場バイアスが参考になると思われた。

(参考)前日及び前週の馬場バイアス(TBI)
07 デフォルト(77.2)
08 フラット(117.3)
09 フラット(131.0)
10 デフォルト(66.1)
11 デフォルト(74.0)
12 フラット(95.9)
13 フラット(90.9)
14 デフォルト(53.5)
15 内先行有利(40.7)
16 デフォルト(53.3)
17 デフォルト(48.9)

 これを踏まえ、以下の対応を採る。

×:バイアスが外差し有利の場合の1〜3枠馬
△:バイアスがフラットの場合の1〜3枠馬
△:バイアスが内先行有利の場合の7,8枠馬
+:バイアスが内先行有利の場合の1〜3枠馬
+:バイアスが外差し有利の場合の7,8枠馬
○:バイアスが内先行有利の場合の1〜3枠馬中、OP以上で上がり最速歴あり

 ●過去実演