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◆おことわり
毎年恒例のデータアート『春一番桜吹雪データ』ですが、昨年ついに破綻。元々、合理性はないけれども結構的を得ていたもので使用していたのですが、結果が出なかったのであれば今年の予想では使えません。ということで、通常の天星流予想を展開させて頂きます。
◆個々馬評
14.ウオッカ タフ◎、加速○、持続◎
〜クリフジ以来の牝馬ダービー馬&父娘ダービー制覇への偉業に向けて〜
「強い馬は違和感のある走りをする」、というのは私の持論なのですが、この馬はここまでの5戦の多くでそういったレースをしています。
新馬戦では、逃げていて1頭になっているにもかかわらず、前の馬をつかまえるような印象を受ける伸び脚。このレース全体の流れを見ると、2着に来たレースドールがこのレースの勝ち馬のように見えるのです。レースドールも500万下を勝つのは時間の問題という能力馬ですから、ウオッカの底知れなさが感じられるデビュー戦でしたね。
2戦目は超スローペースで京都特有の前残り。パドックで馬体を見て、父タニノギムレットを想起しまして、大物感があると思ったのですが、レース結果に「こんなもんか」と騙されてしまいました。
阪神JFで素質開花。2着に入ったアストンマーチャンはファンタジーSを怪物っ子という感じで勝っており、ここでも一旦は後続を引き離して楽勝かのような状況を作ったのですが、ウオッカだけ猛然とギムレットばりの持続系の末脚を炸裂させてきっちり捕らえました。並みの馬では絶対に届きません。
ゆっくり桜花賞に向けて休養かと思いきや、放牧せずエルフィンSへ。そこでは休み明けで7分のデキ(陣営コメント)と斤量2キロ増、スローペースの懸念など不安要素も皆無ではありませんでしたが、ニシノマナムスメ、ハギノルチェーレら相手に軽く3馬身差をつける圧勝。全く危なげがありませんでした。
続くチューリップ賞、素質馬ダイワスカーレットとの対決が成り、豪華な組み合わせと言われていましたが、結果も2頭のマッチレース。後続に6馬身をつけて2頭が能力の違いを見せつけました。ただ、ここで違和感があったのはウオッカの反応の良さ(加速力)、そして僅差でもほとんど追っているように見えなかったところです。ダイワスカーレットは牡馬の世代代表の一角アドマイヤオーラと僅差の勝負をしてきた、これまた相当な馬なのですが、その馬を相手に歴然とした能力の差を感じさせるレースぶりでした。
…この時の阪神の馬場は内先行有利の条件で、ダイワが前に行って、ウオッカがやや後ろに控え、コーナーでも外を回した時には指数計算上負けると思ったのです。それが4角、楽しんでいるかのような手応えで上がってきて、ダイワの横につけた。そりゃあ、出し抜けを喰わせようとした安藤勝騎手も笑ってしまうでしょう^^; 阪神JFから追って伸びることがわかっている馬が、楽にこのパフォーマンスをしたことに違和感を受けるのですよ。本当に気持ち悪い(これは快感でもあるのですが 笑)。
この馬は強い。指数上もSHP上もダービーでも勝ち負けできる器と思っています。思い入れのあるタニノギムレットの初年度産駒がここまでのことをしてくれるとは、嬉しいものです(同じ父であるヒラボクロイヤルの成長ぶりを見ると、ウオッカも成長しているのかもしれません)。偉業へのチャンスを勝ち取ってほしいですね。条件もBコースになって追い風。外枠も歓迎。
15.アストンマーチャン スタート◎、ダッシュ○、タフ◎、加速◎
〜短距離では抜群の性能。ここは自身の適性との戦いだろうか〜
この馬は新馬戦の時から素晴らしいスピードを見せていましたね。時計上(小倉1200mを1.08.2)でもそれはわかると思いますが、この時は少し出遅れ気味で追走に脚を使った分競り負けたという形で、勝ち馬シャルマンレーヌよりも内容は良かったのでした。シャルマンレーヌはSHPの進化を見せず、あっと言う間に終わってしまい、競馬は時計だけではないというのを見せつけてくれましたが、こちらは大成しましたね。小倉の一等星になる可能性はあると書いたことはあったと覚えていますが、さすがに想像以上です(2戦目の未勝利戦がフェイクでしたよね。アントランをつかまえるのに苦労したように見せた一戦)。
さて、この馬の違和感は3戦目と4戦目です。
小倉2歳Sのラップをご覧ください(→11.5-10.1-10.9-11.4-11.6-12.9)。テン3Fの32.5は、3回開催の小倉でトップの速さであり、2回小倉と合わせても第2位の速さです。それを最終週に出しており、また、この2,3開催の小倉で、テンが32秒台になったレースは他に4回あるのですが、自身がそのラップを刻みながら勝ったのは北九州記念のコスモフォーチュン(テン32.9)だけ。コスモフォーチュンが斤量52キロで、アストンマーチャンが54キロだったことも踏まえれば、この時点で既に古馬重賞級の力があると見て取れます。こんなハイペースだった小倉2歳S、当然前に行った馬はバタバタになるのが自明の理(実際、ストラテジーはそうなりました)ですが、一番の違和感は、激流を自身が作り、4角で持ったままスイスイと上がっていった姿、そして記録上も上がり最速となっていることですね。
続いてファンタジーS。ただタフだっただけではなく、抑えが効けばもっと切れる脚を使えるということを見せたレースですが、これも最後の脚に違和感ありますね。イクスキューズが伸びているところを、グングン引き離して5馬身差。
阪神JFではうまく内で溜めてから、直線で抜け出すと一旦は後続を引き離しましたが、1頭化け物がいました。ウオッカが来てからもう一度伸びているので、完璧までの数%を埋められるレースが出来るなら、逆転候補になるかもしれません。
フィリーズレビューは鞭を使わず、回ってきただけ。
さあ、休み明けを叩いて本領を発揮できるでしょうか。父アドマイヤコジーンは早熟ではないかという疑念、距離も自身の最適ではないこと、最大のライバルが完璧な形でここまで来ていることなど関門はありますが、素質はこの馬もヒケを取りません。タフ系なので外枠は歓迎。
18.ダイワスカーレット ダッシュ○、加速◎
〜いい脚を長く使えると言っているが、ロングスパートをして何とかなる相手なのか〜
弥生賞を勝って牡馬クラシックでも人気が予想されるアドマイヤオーラに土をつけたただ1頭の馬で、中京2歳S、シンザン記念を見ても素質があるのはよくわかります。それが、前走のチューリップ賞でローブデコルテ以下を6馬身ぶっちぎったあたりで窺い知れるのですが、振り返れば中京2歳Sは展開利でアドマイヤオーラに勝てただけで、シンザン記念では捻じ伏せられてしまいましたし、違和感のある走りは見せてくれていないですね。
チューリップ賞では逃げる形でウオッカに挑んだのですが、溜めていくスローな流れで直線ではすぐに並ばれてしまい、それから速い脚を使っているのですが、相手が悪かったですね。ロングスパートを試す絶好の機会だったと思うのでちょっと納得のいかないレースぶりでした。
引っ掛かる癖もあり、シンザン記念ではその消耗も敗因のひとつと考えられ、3強の中では一番内枠が欲しいというタイプでしたが、大外枠を引きました。今は外差し馬場になってきていますし、阪神大得意の安藤勝騎手ですから馬券から消えるまで考えるのは杞憂でしょうが(イクスキューズら下位馬との指数差は3で、大体2馬身半〜3馬身差はあります)、前に行くのか、もっと溜める競馬で一発を狙うのか(といっても折り合いをつけにくいでしょうね)、ちょっと未知数な部分も残してしまいながら本番を迎えることとなります。
デビュー戦が2000mだったことも桜花賞の舞台からすれば異端ですし、厳しいペースを経験していない部分にちょっと怪しさもあり、3強の中でピンと来ない馬はこの馬ですが、指数65は十分G1で通用できる数値であり、強いことは間違いありません。過去最低の配当は出るのか、それとも、牝馬のレースだからとよくわからない結果になるのか、楽しみですね。
人気馬3頭を掲載しました。他の馬は指数がかなり落ちまして、フラット条件では届かないと考えるのが通常思考でして、この3頭で決まる可能性も非常に高いのですが、これだけでは誰でもできる予想でしょうし、夢がないです。重要な予想の1項目である展開面から切り込んでいきましょう。
ウオッカの存在が、このレースを支配しています。ウオッカに勝つには、ウオッカよりも前にいないと厳しいというのがアストンマーチャンとダイワスカーレット陣営の思いでしょう(ダイワスカーレットは後方待機の可能性もありますが、馬の性質上それはリスクが大きいですし、いろいろ考えましたが前に行くと想定します)。しかし、ウオッカ自身、スタートを含め先行力に難がある馬ではなく、好位で行きたいと陣営も話しています。
よって、ペース云々はともかく、非常に前にプレッシャーのかかるレースとなります。アストンマーチャンの武騎手次第ではありますが、ダイワスカーレットがロングスパートをかける可能性もあり、逃げ先行馬は直線早々にもプレッシャーを受けるのではないかと思います。前の馬はきれいに掃除されるでしょう。それをつかまえにいくウオッカ。四位騎手も阪神JFで肝を冷やしたことは覚えているはずで、抜かれない自信はあるでしょうから、早めにつかまえに動きます。
直線半ばでウオッカが先頭に立つ勢いの流れになるかもしれません。そうすると、怖いのは後方待機のブゼンキャンドルのような馬…
こういう一強のレース、思い出されるのはディープインパクトの皐月賞。中山なのに大外捲り(実際には、ディープがいるプレッシャーを受けたマイネルレコルトが前を掃除した)で内先行馬は総崩れ(実際には、バイアスも弥生賞当時とは全く異なるフラットより外向きの条件だったことも手伝っている)。
とにかく強い馬:ディープインパクト=ウオッカ
実績、能力的にライバルを張れる馬:アドマイヤジャパン=アストンマーチャン
実績はあるもタフさに未知のリスクがあった馬:ローゼンクロイツ=ダイワスカーレット
のような印象をダブらせる。あの時、2着に突っ込んだのは…
指数は低いが、この馬しか思いつかない。
10.ハギノルチェーレ ダッシュ×、持続◎
〜迷いのない追い込みが一角崩しの武器に〜
指数が毎回61程度出せており、他メンバーと比べたら能力上位であること(毎回62出しているイクスキューズは格上ながら、今の外が伸びる条件及び展開利があれば逆転可)、そしてダッシュが遅く不器用ですが、最後は必ず良い脚を使える追い込み馬であること(持続◎はG1で通用する)、鞍上も迷いなく末脚勝負に徹してくるだろうこと、ピンクカメオ(蛯名騎手)よりも外枠であること、フローラルカーヴやエミーズスマイルはその役を演じるにはキャラ不足であること、等からこの馬しかいないと判断します。
一番良い脚を使ったのはファンタジーS、アストンマーチャンにも優る上がり33.5で猛然と上位に食い込んできました。それからは、阪神改修直後のJFで大外枠発走から大外を回して9着(勝ち馬から1.1差)に善戦、今年に入り、エルフィンSではやや外伸び馬場になっていたところを内から伸びてニシノマナムスメと接戦、フィリーズレビューでも内側で馬群を捌くのに手間取り、脚を爆発させることができなかった印象、また、距離も少し短かったように見えました。外差し条件に展開も後方からの馬に向けば、ひと仕事してくれるかもしれません。これに四位騎手が乗っていればもっと自信あるのですがね。
奇しくも14番ウオッカ、10番ハギノルチェーレの馬番は、皐月賞のディープインパクト、シックスセンスと同じです。何か起こってくれないか…
残りの馬についてのコメント
1.ショウナンタレント スタート○、ダッシュ◎、加速○
迷いなく逃げを打てる。スローに落としてマイペースに持ち込めばと思われて4番人気しているが、条件は逆バイアスで展開も間違いなく厳しくなると想定。指数も低く妙味がない。
2.アポロティアラ 加速○
フェアリーSで大きく指数を上げた以外は低調。スプリント戦での穴候補だが、あれは勝浦マジックであり、今後は厳しい競馬が続くはず。
3.カタマチボタン 持続◎
まずまず良い脚は持っていて、クイーンCでの好走につながったが、内枠の好位馬で逆転を望める相手関係ではないため軽視。
4.クーヴェルチュール 加速○
前走は距離延長を克服したがSHPは更に低下し、G1で通用するとは思えない。
5.レインダンス 持続◎
チューリップ賞で僅差を制し3着に滑り込んだ馬。その印象からここでも穴にと思われるかもしれないが、指数は低く狙えない。
6.ローブデコルテ 持続◎
昨年の阪神JFでは良い指数を出したものの今年に入って前のレベルに落ちてしまった。もう一度指数62を出せるのであれば一角崩しの可能性も、後方一手だけにならない器用さが逆にアダになりそう。
7.イクスキューズ ダッシュ◎、加速◎
内先行バイアスであれば一角崩しの最先鋒だと思うのですが、条件が向いていないため軽視。かかるので前に行かざるを得ない。
8.ピンクカメオ 加速△、持続◎
ややシックスセンスタイプでもあり、それに蛯名騎手が乗っていること、早めに栗東入りして調教を熱心にこなしているところなど、やや不気味さがあるが、指数とキャリアを勘案して見送り。
9.アマノチェリーラン 加速○
前走成長したようだが、今回の条件では厳しい。
11.ニシノチャーミー 持続○
片目を失明しても走らすのは…。走らすにしてもトライアルを使ってほしいし、間に合わなかったのなら夏の短距離路線というのが筋かと思うが。指数的にも物足りず買えない。
12.カノヤザクラ 持続○
性能的には持続系なので延長対応できれば指数的にはまずまずの位置にいるものの、短距離からでは後方からの競馬ができないだろうと見て軽視。
13.フローラルカーヴ
前走は内枠の利もあって権利を獲得できた。さすがに現状ではそれ以上を望めない。
16.ベリーベリーナイス
記念出走。能力が通用しない。
17.エミーズスマイル 持続◎
赤松賞の豪脚を思い出せば、この馬も後方一気の魅力が感じられるが、あの時は外バイアスの恩恵がありながらディーズメンフィスやカタマチボタンと僅差であり、通用の理由にはならない。今年に入っても充実しているが、決め手となる買いの根拠はなく、人気がするなら逆に軽視したい。
以上、桜花賞の予想でした。
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