第59回 朝日杯FS
2006年12月9日
中山 芝1600m
枠番
馬番
馬名
人気
天星指数による一次選考
着順
ゴスホークケン
×
  60.9    56.0★ 
 
セレスハント
13
 
  −−    51.0    55.5
 
レッツゴーキリシマ
11
  62.6↓∵  58.1☆S↓ 62.7
 
ドリームシグナル
  62.6↓∵= 56.5≠   56.2
 
ギンゲイ
12
 
= 58.5↓≠  52.6↓∵  46.2
 
ウイントリガー
 
  61.0S   57.6    61.5
 
キャプテントゥーレ
 
  59.7S   57.5    58.0S
 
フォーチュンワード
10
 
  61.5↓∵  61.0S   61.6
 
スズジュピター
= 63.8   63.5↓   52.3★S↓
 
10
エーシンフォワード
 
  61.5↓   50.0★↓  
 
11
ヤマニンキングリー
 
  58.7    57.1    56.9 
 
12
ミリオンウェーブ
15
 
= 57.7↓∵≠ 61.5↓   59.5★↓
 
13

スマートギャング

16
 
  63.7↓=  63.7≠   55.9
 
14

アポロドルチェ

  67.0↓∵  63.8S   52.0★S↓
 
15
ドリームガードナー
12
 
= 58.5≠   53.3☆   54.5★S
 
16
サブジェクト
 
  60.1    60.4    59.0★ 
 
アナログ調整
天気(Yahoo)コース馬場(JRA)
 
能力
上記指数の通り。
 
条件
内先行馬が有利なコース。外枠の差し馬は軽視したい。内枠でも後方からの馬は詰まるリスクがある。 
内先行有利
展開
飛ばす馬がいないのでハイペースにはなりにくそう。ただ、2歳のG1、先行有利な条件だけにスローペースも考えにくい。 
騎手
勝浦…迷わず内突くのみ
柴田善…気にせず外を回すのみ
福永…これまでより速いペースで先行させる手に賭ける
武豊…一発狙いの後方一気
後藤…早目仕掛けの競馬を
安藤勝…溜めて直線に賭ける
 
GI予想コラム(or各馬展望)



  今期も引き続きデータよりもアナログ中心での予想といたします。

 データ面はブログでワックスムーン氏とかなり詰めていますのでそちらをご参照ください。以下の文章で出てくる「4角4番手」等についても、ブログで指摘したものです。
 →http://blog.livedoor.jp/skypot/

 では、全馬コメントいたします。



14.アポロドルチェ
(後藤)67↓∵
<加速◎、持続◎>
父Officer 母父Summer Squall

 この馬の新馬戦は中山の1200m、スピードの違いで逃げて直線もほとんど追
うシーンもなく3馬身半差の楽勝でした。

 続くいちょうSはスタートが普通だったこともあり、抑える競馬を試行しま
した。直線ではアロマキャンドルの直後を進出し、しばらく壁がある状態から
の末脚勝負。スピードに乗ってからの脚はアロマキャンドル、スマイルジャッ
ク以上のものでしたがスローペースも祟ってつかまえきれずの3着でした。

 京王杯2歳Sは出遅れて後方から外を回す競馬。この日の東京の馬場は最内
からドリームシグナルが突っ込んだり、フォーチュンワードも伸びてきており、
レッツゴーキリシマも粘っていたことから内も良かったと考えられるだけにこ
の展開は厳しいものでしたが、先頭を射程圏に入れるまでの加速系SHP、追
ってからの持続系SHPは目を瞠るものがありました。これがこの馬の現在の
能力を全て発揮したレースと考えます。

 スタートはあまり速いほうではなく、極端な外枠を貰ってしまったので、中
団後方からの競馬になると思います。相手関係と後藤騎手の特徴を考えると4
角では進出を開始し、早めに先頭集団をとらえようとするでしょうが、直線入
り口でもまだ6、7番手くらいでしょうか。相手関係的には、指数が高く持続
系の性能的にも、マイネルレコルトと印象が被るのですが、同じようなレース
ができるかどうか。良いパートナーだと思いますが、外枠のロスが気になると
ころですね。

 父はマル外馬ですが、産駒が日本ではほとんど走っていませんからどういう
傾向に出るのかも現在の私には未知の領域です。系統は珍しいマンノウォー系
ですね。父父の産駒も少なくて傾向を判断しかねますが、更に父のRelaunchか
らはトーヨーリファール(1993NZT1着、1995宝塚記念4着、天皇賞秋4着、
1996毎日王冠2着)がいて、芝が悪いとは思えません(祖父までいくとあまり
意味はないかもしれませんが)。

 前走で実際に見せた内容が良く、走るフォームも他馬よりは目立っており、
距離延長リスクと枠順のロスはありますが、持続に優れた性質から克服可能と
見て、本命に推したいと思います。ただし、単勝系の馬券が買える信頼度はあ
りません。

 この馬が1番人気になると思いますが、朝日杯FSは過去10年で1番人気
馬の3着内率は100%と非常に堅いレースです。これは、短距離で実績を積
んだ馬が多く出走すること、中山マイルのコースからペースが速くなりやすい
ことが原因だと推測されます。今年の2歳戦線で能力上位と思われるこの馬と
スズジュピターの両方の主戦である後藤騎手が「関東馬で一番強い」と言って
こちらに乗ったこともプラス材料として挙げておきます。



3.レッツゴーキリシマ(幸)62.7↓
<ダッシュ○、加速○、持続◎>
父メジロライアン 母父バイアモン

 京王杯2歳Sでは4番人気と予想以上に人気をしましたが、アポロドルチェ
には正直力負けしましたから、単勝は人気にならないでしょう。

 小倉2歳Sでは最内枠に入り、馬場の悪い最内を通らされました。馬はスタ
ート後も前に行きたがりましたが、鞍上がコース取り等も考えて控える形とな
り、直線でもあまり外に出せなかったですね。最後は伸びを欠きましたが、馬
場の良い所を通ってきた2着ミリオンウェーブより評価できる内容でした。

 ききょうSはマイネブリッツを行かせて4番手からの競馬。直線では逃げた
マイネブリッツを追い上げるも、相手のタフさに屈し2着となりました。後続
には4馬身をつけており、メッサーシュミットに0.9秒差ですからまずまずの
価値があります(メッサーシュミットは福島2歳Sでダイワマックワンに0.4
差でした)。余談ながらマイネブリッツはこの前走でハイペースの野路菊Sを
使ってからの距離短縮が良い方向に出たのでしょうね。阪神JFで惨敗しまし
たが、休み明けが敗因と考えています。

 かえで賞は相手楽で、唯一のライバルは新馬戦で大逃げをして勝ったナリタ
スレンダーでしたが、この馬が出遅れたため独り相撲となりました。3馬身差
の楽勝ですが、ほとんど回ってきただけという感じです。

 京王杯2歳Sでは、スタート後引っ掛かり、スピード馬ダイナマイトシコク
と一緒に逃げる形になりました。直線に入り、ダイナマイトシコクが早々に退
いたため早め先頭に立ちます。それでも崩れずに3着した内容は評価して良い
内容です。

 ドリームシグナルが好走したり、休み明けの馬も多かったりと京王杯2歳S
はレベルが測りにくいのですが、アポロフェニックスとダイワアンリ、そして
この馬を物差しにすれば現状の指数に落ち着きました。

 この馬は先行センスに優れていて、陣営も3,4番手が理想と話していまし
たから、朝日杯の好走パターンである4角4番手以内で走ってくれる可能性が
高く、指数も上位で末脚SHPもあります。枠順も恵まれましたので、距離延
長リスクはありますが、父メジロライアンの適性距離は中距離くらい(今週の
競馬パークメルマガにて分析)なので大きなリスクとは考えられず、十分狙い
目は立つと考えます。



9.スズジュピター(柴田善)63.8=
<加速◎、持続○、タフ○>
父タニノギムレット 母父サンデーサイレンス

 東スポ杯の直後はこの馬が朝日杯の本命になるかなという印象まで受けたの
ですが、柴田善臣騎手が騎乗することになり勝負のモチベーションが下がって
しまいました(苦笑)。

 善臣騎手は先行馬に乗っていればソツなく乗ってくれるので信頼度が上がる
のですが、差し馬となると非常にイメージが悪いです。第一期のスプリングS
でペールギュントを大外ぶん回し、第二期のプリンシパルSでアスカロンを大
外ぶん回し、第一期のクリスタルCでアイルラヴァゲインを仕掛け遅れ(「ヨ
シトミシネー!」で有名)、第三期の芙蓉Sでマイネヴェロナの進路を詰まら
せ、葉牡丹賞で同じくマイネヴェロナを内枠で出遅れたわけでもないにもかか
わらず最後方まで下げて大外をぶん回す等。それを反省するならまだ許せます
が、反省コメントはありませんでした。もうこんな思いをしたくないと思い、
差し馬の善臣騎手を過度に信頼しないことにしています。騎手との相性は人そ
れぞれでしょうから、気にならない方はこの段落は無視してください。

 新馬戦はスローペースで大した内容ではありませんでしたが(このレースで
好走した2着以下馬はスズジュピターと僅差なので人気をしたりしましたが、
ダイワアンリを筆頭に全然走っていません)、2戦目のダリア賞で大きな上積
みがあり、1.21.4のレコードで勝利しました。2着にフォーチュンワード、3
着にダイワマックワンですから、まずまずのレベルですね。末脚SHPがしっ
かりしているのは流石、父タニノギムレットです。

 東スポ杯は休み明けでしたから予想時に評価を下げましたが、指数を全く下
げずに2着しました。外を回した分、勝ったフサイチアソートよりも厳しい競
馬をしており、指数は出走馬中1番でした。加速の脚があるのは母父サンデー
サイレンスの影響だと思われ、SHPは加速、持続、タフと三拍子揃っており
大崩れはなさそうです。距離は指数の出方から短距離よりもマイル以上が向い
ているようですし、今回は復帰リスクがあり、まだ指数を上げる可能性もあり
ます。

 枠順は真ん中くらいでロスの大きい騎乗は免れないとも思いますが、鞍上不
安はあるものの、この世代のタニノギムレット産駒の有力馬ですから応援した
いと思っています。以前のデータアート「データ総天門」ではメンバー中最上
位の数値が出たことも付記しておきます。



4.ドリームシグナル(ルメール)62.6↓∵
<持続◎>
父アグネスデジタル 母父サンデーサイレンス

 前走の京王杯2歳S時はマイネルフォーグに似た臨戦過程を指摘し、オスス
メと書きながらも指名できず、大魚を逃してしまいました。あのレースを契機
に予想の調子が下がってしまったことを思い出します。

 京王杯2歳Sまでのこの馬の戦歴は新馬戦3着、未勝利戦5着、未勝利戦1
着というもので、上積みは終わっているように見えますが、前走は休み明けで
したから、京王杯時には復帰リスクがあり、また、新潟の未勝利戦では道中寄
られて2馬身ほど後退するロス、直線でも外へ回しながらなかなか前が開かず、
持続系のこの馬のエンジンがかかるまで時間を要したことから、やや評価を早
まってしまったと思います。

 ここ2走はコーナーのロスを最小限に抑えることができていましたし、昨年
は後追いでマイネルフォーグを推してしまった反省もあり、朝日杯では狙いを
下げざるを得ないと考えていたのですが、内枠を引くことができました。鞍上
はルメール騎手ですから、当然距離ロスは抑えてくるでしょうし、馬に合った
乗り方をするために少し前目での騎乗を心がけてくると思われます(持続系の
脚なので、短い直線では少し早めに仕掛けて押し切るのがベストでしょう)。
この馬も前走こそ出遅れましたが、スタートがいつも悪いわけではありません。

 父アグネスデジタル、母父サンデーサイレンスはいかにも加速系に出そうな
のですけどね。



1.ゴスホークケン(勝浦)60.9
<加速◎>
父Bernstein 母父Grand Slam

 大物視された前走の東京スポーツ杯では、スムーズに先行し直線も残り400
mまで追い出しを我慢する加速系SHPを見せたレースぶり。直線の追い比べ
では止まってしまったものの、後方から脚を伸ばしてきたタケミカヅチ、ベン
チャーナインを抑えこんでの4着ですから中堅の指数は持っています(ただし、
東スポ杯の上がり3Fはメンバー中8位で末脚の威力はあまりないです)。

 重賞で1番人気になった馬が、今回は人気が下がるでしょうし、穴でこその
勝浦騎手が好走条件(中山・芝短距離・内枠・加速系馬)の四拍子を全て兼ね
備えていますから狙って妙味と考えます。勝浦騎手はこの条件になると、必ず
最内を狙ってくれます。有名なところでは、スプリンターズSでタガノバステ
ィーユを3着に持ってきたレースですが、昨年のこのレースでもアロマンシェ
スを7着に持ってきたり、昨年のフェアリーSで指数が全く通用しないと思わ
れたアポロティアラを勝利に導いたこともあり、多少指数が低くともおさえて
おいて損はないです。

 指数についても、前走は斉藤師が「7分のデキ」と明言していまして、追い
切りも緩く馬体重も+12キロと全く勝負気配がなかったのを考えればまだ上
積み途上という可能性も大いにあると感じています。今回は直前の追い切りで
時計を出してきていますから(CPを馬なりで4F50秒台は良い時計です)、
この部分がプラスに働けば勝浦騎手のロスのない騎乗と加速系の脚が嵌るかも
しれません。1/6の抽選を通過し、好枠を引き当てた強運は尋常ではありま
せん。

 ただ、思った以上に人気してしまいそうなオッズの付き方(土曜日AM10:00
現在)ですね^^;



8.フォーチュンワード(松岡)61.6↓
<加速◎>
父デヒア 母父エリシオ

 紅一点の参戦で、昨年のドリームジャーニーに続く芙蓉S勝ち馬の朝日杯戴
冠を目指します。適性とレース間隔(輸送)を考えてこちらを選んだとのこと
ですが、今回はG1ですから相手関係に厳しいものがあり、どうロスを防いで
走るかが課題になります。そこはクレバーな松岡騎手頼みであり、そこにこそ
この馬を買う狙い目があるとも思いますが、この馬は芙蓉Sでは中団からの差
し切りをしていて、前走は少し出負けしたとはいえ最後方から追い込んでいま
す。朝日杯の穴条件である内先行ができるかどうかを検討しなければなりませ
ん。

 芙蓉Sは最内枠発走で距離ロスを防いだ貯金で、外々を回ったスマイルジャ
ックを僅かに抑えきった勝利であり、それほど評価できません。昨年のドリー
ムジャーニーはここでもうG1級の指数を出したのですが、今年は例年並みで
あり、芙蓉S勝ちにほとんど価値はないと思います。ショウナンアクロスやマ
イネフルーレに2馬身差まで詰め寄られていますしね。

 京王杯2歳Sはまたも最内枠発走で、少し出遅れてそのまま後方待機。直線
も内を捌いてよく伸びてきましたが、そこは加速系の宿命で止まってしまいま
した。この秋の東京開催は最内が伸びにくい時期がありましたが、この日は降
雨の影響もあってか、内が悪くなかったように思われますので、出遅れ以外に
大きなロスもなくあの位置ですからレッツゴーキリシマより力は劣ると判断し
ます。

 前走の失敗から少し前へ行く意識が生まれると思いますが、4角4番手に押
し上げるところまで積極的に乗れるかは微妙ですね。4角5番手よりも後ろか
ら行って朝日杯で馬券に絡むパターンは前走中距離路線からが多いです。京王
杯等1400mからのローテで馬券に絡んだことはほとんどなく、過去13年ではグ
ラスワンダーとスーパーホーネットのみであり、彼らにしてもグラスワンダー
は1800mの新馬戦を勝利し、スーパーホーネットはデイリー杯3着の実績があ
りました。芙蓉Sがそれに値するのかどうか。また、前走3着以下から馬券圏
に入れた例は東スポ杯3着から2例しかありません(☆)ちょっと足りないよ
うに思います。

☆朝日杯で4角5番手以降から馬券に絡んだ馬と前走(過去13年)
1994スキーキャプテン4角10番手から2着(1800m京都3歳S勝ち)
1995ゼネラリスト4角5番手から3着(1600m白菊賞2位降着)
1996エアガッツ4角11番手から3着(1600mきんもくせい特別勝ち)
1997グラスワンダー4角5番手から1着(京王杯勝ち、1800m新馬勝ち)
1998アドマイヤコジーン4角6番手から1着(東スポ杯勝ち)
1999エイシンプレストン4角8番手から1着(1600m折り返しの新馬勝ち)
1999マチカネホクシン4角12番手から3着(東スポ杯3着)
2000タガノテイオー4角7番手から2着(東スポ杯勝ち)
2001ヤマノブリザード4角8番手から2着(ダ1800OP勝ち、札幌2歳S勝ち)
2002サクラプレジデント4角8番手から2着(札幌2歳S勝ち)
2002テイエムリキサン4角11番手から3着(札幌2歳S2着、萩S勝ち)
2004ペールギュント4角15番手から3着(東スポ杯2着)
2005スーパーホーネット4角6番手から2着(くるみ賞、デイリー杯3着)
2006ドリームジャーニー4角12番手から1着(東スポ杯3着)

(東スポ杯2着のスズジュピターは差し馬として通用できるローテーションで
すが、実はこのデータからするとアポロドルチェも瀬戸際なんですよね。後藤
騎手の積極的なレースに期待がかかります。)



13.スマートギャング(岩田)63.7↓
<ダッシュ○、加速◎、タフ○>
父グラスワンダー 母父ウイニングチケット

 前走は福島2歳Sでした。1200mからのローテーションから朝日杯で馬券に
絡んだ馬は1993年2着フィールドボンバー(かえで賞(京都500万下)1番人
気0.7秒差1着)まで遡らなければなりません。

 更に過去を紐解くと、1990年1着リンドシェーバー(函館2歳S、1番人気
2着からの休み明け)、1988年2着スクラムトライ(新馬戦、1番人気1.5秒
差1着)といることはいますね。

 共通点は前走が全て1番人気であることですが、スマートギャングは福島2
歳Sで3番人気でした。更に、フィールドボンバーは現在の京王杯2歳Sに当
たる京成杯3歳Sで1番人気に推されていた素質馬でしたし(4着)、リンド
シェーバーは3戦とも1番人気の馬、スクラムトライも1200mの新馬戦から直
行のローテで4番人気という素質馬ですから、スマートギャングがそこまでの
器かと問われるとまず違うだろうと思われます。

 スマートギャングは休養以前と以後で指数を大きく上昇させているのですが、
それが距離短縮によるものなのか、馬自体が急成長したのかがわかりません。
勝ち上がった未勝利戦は福島の未勝利戦にしてはかなり良いメンバーが揃った
のですが、そこで圧勝し、福島2歳Sも馬場の悪い内側を走らされながらしっ
かり加速の脚を使って突き抜けました。小倉2歳S王者マルブツイースターや
ダイワマックワンがいましたから、例年以上の水準はあるはずです。

 しかし、基準となるダイワマックワンが先週の中山の500万下で楽勝できず、
トーセンジークレフ(未勝利戦時の2着馬)が惨敗し、レオマイスター(福島
2歳S3着)がベゴニア賞でドリームガードナー以下に突き放されたことから、
スマートギャングを囲んでいたプラス材料が崩壊しつつあります。

 グラスワンダー産駒ですが、走法も特段パワーがあるようには見えず、ライ
センシーに負けた未勝利戦を見るとスケール感もないです。岩田騎手を確保し、
指数も高かったので面白いと思う時期もありましたが、ここはさすがに厳しい
と思われます。枠もかなり外になりましたしね。



6.ウイントリガー(四位)61S
<加速◎、持続△>
父スターオブコジーン 母父サンデーサイレンス

 この馬の特徴を簡単に表現しているのがクローバー賞のレース内容です。超
スローペースの展開から、グリフィス、バーキングウルフ、マイネブリッツ、
メジロアースラを一瞬の脚で抜き去りました。所謂加速系SHP馬です。

 デイリー杯もスローペースだったこともあり、直線で良い脚を使いながら先
頭まで届かず、最後はタケミカヅチに差される加速系にありがちな形で3着と
いう結果でした。

 厳しい流れになった札幌2歳Sでは出遅れて後方からの競馬となり、4角で
接触する不利もありましたが、上がりはメンバー中3位で上がって8着でした。
現状はスローペースの切れ味勝負が得意なタイプでしょう。

 もう少し前で競馬をするセンスがあれば買うこともできるのでしょうが、近走
の位置取りでは狙いは下がると思います。外差しが得意の四位騎手、中山で
意外な好騎乗をするイメージはないです。内枠を引いたので、そこそこは走っ
てくるかもしれませんが、末脚の短い馬なので馬券圏までは微妙ですね。



7.キャプテントゥーレ(川田)59.7S!
<加速○、タフ◎>
父アグネスタキオン 母父トニービン

 芦毛の逃げ先行馬なので、好きになる巡り合わせになってもおかしくなかっ
たのですが、良い思い出のない馬です。良血というだけで人気になる馬はPO
Gで指名しない限り応援したいと思うきっかけがなくなりつつあるようです。
私も穴馬券を当てる楽しみを覚えてきたということでしょうね。

 さて、前走のデイリー杯ではスローペースを先行し、直線でもしっかりと伸
びきってタケミカヅチ、ウイントリガーらの追撃を楽に振り切りました。この
時点では自分の指数と理論の不備、見る目のなさに愕然としたのですが、実際
のところデイリー杯のレースレベルが低かったことは、2着馬タケミカヅチが
東スポ杯で5着に敗れ、4着馬ジョニーバローズが黄菊賞で5着に敗れ、6着
馬ホッコービクトリーが萩Sで7着に敗れ、8着馬マリエンベルクが500万下
でフェイムロバリーに0.2差しか先着できず、エーシンフォワードにあっさり
負けてしまったこと等などから判明してきています。この馬の指数もご覧のと
おり高くなく、G2勝ちの実績が買われる今回はまた嫌いたい存在となってい
ます。

 前々走の野路菊Sでも直線の伸び脚はベンチャーナインに見劣り、オースミ
マーシャルをつかまえられませんでした。このあたりはタフ系の素質の表れだ
と考えていますが、この性質を生かすなら前に行かなければなりません。

 前3走のこの馬のテン3Fは、35.7、35.5、37.5。遅いかと思いましたが、
他の馬もそれほど速くないので前目につけることはできそうです。しかし、今
度はG1ですから流れは厳しくなるでしょう。もし、前半スローで流れてもア
ポロドルチェやスズジュピターといった決め手のある指数上位馬が進出してレ
ースが動き出しますので、末脚SHPがやや不足しているこの馬は上位までは
来られないと思います。素質リスクはありますが、今回はそれを理解した上で
リスクに戦いを挑みます。




10.エーシンフォワード(福永)61.5↓
<ダッシュ○、持続○>
父Forest Wildcat 母父Cure the Blues

 福永騎手期待の無敗馬です。前走の500万下では、スムーズに2番手に位置
すると、直線はきっちり逃げ馬を捕え、後続からの追込みを封じました。ただ、
スローペースでの先行策でしたから、G1の流れで同様の競馬ができるかは未
知ですね。新馬戦でも逃げたマックスバリハイが大逃げをしていてラップは速
いのですが、この馬自身のテンは36.6秒でした。

 無敗ですし、2歳戦得意の福永騎手騎乗ということで、それなりに人気する
のでしょうね。ただ、先行力もそうですが、前走の末脚もスパっと切れるとこ
ろがありませんでした。加速系ではない感じです。末脚のないサマーエタニテ
ィが瞬発力勝負で一応形をつけられた位なので本当に通用できるのか不安があ
ります。

 更に、一番の懸念は父フォレストワイルドキャット。日本での出走馬の成績
を調べたところ、ダート短距離がベストという感じで、芝マイルのG1でどう
こうというのは正直イメージが湧きませんでした。私は軽視してみたいと思っ
ています。



16.サブジェクト(安藤勝)60.4
<加速◎>
父フジキセキ 母父Dixieland Band

 札幌開幕週の1800mでデビュー。スローペースの展開を4角で捲りもせず追
走、直線に入ってから大外に出し、短い直線を鋭い加速力で突き抜けました。
このようなレースはなかなかお目にかかれません。安藤騎手がこの馬に乗り続
けるのも、このレースでの感覚が忘れられないからではないでしょうか。

 札幌2歳Sでは1角のロスがあった上、外からホウザンが捲っていった辺り
でレースのペースが上がり、元々ネオスピリッツが早々に脱落する厳しい流れ
の影響を受けながら早めに前に出る展開となり、後方に待機していたオリエン
タルロックに差し込まれる失策をしまいました。レース内容としては1番だと
思いますが、その一方でカレイジャスミンあたりとはそれほど差がないことも
判明してしまったという印象を受けました。

 前走で脚を小出しにしてしまったことを反省し、萩Sでは後方待機を決め込
みましたが、差し脚僅かに届かず4着。このレースは逃げたダンツキッスイが
2着に粘り、2番手のカシノネロも5着に残る前残りが発生したレースですが、
スローとも言えない展開で、東スポ杯で直線失速したダンツキッスイに残られ
ていることは案外ですし、サブジェクトは自身より後ろから来たマイネルスタ
ーリーという持続◎の馬に差されてしまっていますので、単なる前残りでは片
付けられない結果です。

 前2走の内容から、流れが速くなると決め手が甘くなる加速系馬なのだと思
います。朝日杯では展開がスローになることはほぼ有りませんから、今回はう
まく溜めを作って末脚を炸裂させるには厳しい流れになるのではないでしょう
か。大外枠ももちろん不利で、大きな巻き返しは期待しにくいです。



11.ヤマニンキングリー(武豊)58.7
<加速○>

父アグネスデジタル 母父サンデーサイレンス

 前走で降したトールポピーが牝馬のG1を勝ったことから、注目されていな
かったこの馬の評価が上がったと思われます。武豊騎手が乗るなら尚更、上位
人気まで上がってくるかもしれませんね。しっかり見ていきましょう。

 札幌1800mの新馬戦は超が2回つくスローペースで、内枠から先行しポケッ
トに入る完璧な位置取りから、直線でうまく前が開いて一瞬の脚を見せて勝利。
ほとんど参考になりません。

 2戦目の札幌2歳Sでは出遅れてしまい中団後方からの競馬になりました。
内枠でしたからロスは大したことがなかったものの、4角で他馬が壁になりや
や進出にスムーズさを欠きました。近くにウイントリガーも不利を受けており、
多少の考慮ができる敗戦ですが、末脚SHPは全く見られませんでした。

 3戦目の萩Sはペリエ騎手が騎乗し、流れに乗って先行していましたが、直
線では弾けるところなく惨敗しました。馬場が重かったのも敗因のひとつでし
ょうが、ここまで見ると特別な強さを感じることはなく、ホッコービクトリー
くらいの馬と考えていました。

 しかし、4戦目の黄菊賞で後方待機に戦法を変えると、直線大外に持ち出し
て先に抜け出したトールポピーまで交わして追込み一気を決めました。馬が成
長したとも考えられますが、おそらく、今まで重めの馬場で殺がれていた加速
系の末脚が開花したのと、展開利によるものと思われます。

 黄菊賞の勝ち時計は1.47.5、レースの上がりは35.7、ヤマニンキングリーの
上がりは34.9です。このレースはノットアローン、グラーフ、ナリタスレンダ
ーら先行した馬たちの指数低下が顕著で、先行馬に不利な流れだったと確信で
きます。トールポピーはこのレースで息を切らしていなかったことを考えれば、
この馬を無視して、ヤマニンキングリーに向いた展開が嵌った勝利にすぎない
と考えられます。

 追込みでベストパフォーマンスを出した馬に折り合い重視の武豊騎手、能力
は低いとなれば中山のスピード勝負で買う要素はないと思います。



15.ドリームガードナー(吉田隼)58.5=
<加速◎>
父トワイニング 母父サンデーサイレンス

 新馬戦では中団から鋭い末脚を使って追い上げますが、スマイルジャックの
2着(上がりは最速)。2戦目では阪神の1200mで楽々と回ってきただけで
勝利しました。

 ベゴニア賞では同じ母父サンデーのメイビリーヴとの競り合いを制し、OP
馬に上がってきました。福島2歳S2着のレオマイスターが離れた3着なので、
レベルはそこそこあるかと思われましたが、他の馬との比較も考慮すれば、レ
オマイスターが距離延長で指数を下げたと考えられ、この馬の指数はそれほど
高くはなりませんでした。

 吉田隼人騎手を鞍上に据えたことから勝負気配はありませんし、母父サンデ
ーで父の影響を抑えられるのは、ある程度スローペースになりやすいトライア
ルレースまでなのではないかと阪神JFを見て思ったところです。復帰リスク
がありますが、現時点の指数が低いため上位に食い込むまでは至らないでしょ
うし、加速系の脚も速い流れが見込まれるG1では性能が落ちます。枠順も恵
まれませんでした。



12.ミリオンウェーブ(小牧太)61.5↓=
<ダッシュ○、持続○>
父フジキセキ 母父スマコバクリーク

 小倉2歳Sでは外枠先行利のレース条件にピタリと嵌った好走で2着と本賞
金を積み、ここまで駒を進めてきました。

 京王杯2歳Sでは休み明けもありましたし、道中は引っ掛かっていますので
前走よりもパフォーマンスを上げてくると思われますが、小倉2歳Sの内容で
レッツゴーキリシマに劣っており、前残りが発生したとしてもこの馬までは残
れないと考えます。外枠もマイナスです。



5.ギンゲイ(北村宏)58.5↓=
<加速○>
父ニューイングランド 母父オグリキャップ

 前走は東京芝1400mの500万下を逃げ切り。後続に末脚鋭い馬がいなかった
ための前残りと考えられ、ここで通用する器は感じられませんでした。内枠な
ので逃げられるチャンスはあるかもしれませんが、能力が足りないと判断しま
す。オグリキャップファンにはちょっと嬉しい孫のG1出走でしょうね。



2.セレスハント(蛯名)55.5◇
<加速○>
父コロナドズクエスト 母父Blushing Groom

 新潟2歳Sで見せ場なく惨敗。ダートで権利を得た馬なので恵まれた内枠な
がらここは静観で良いでしょう。父コロナドズクエストも大舞台ではマイナス
です。





推奨馬券などこの続きについてはメルマガのほうで掲載します。
(都合のため土曜日午後13:00頃発行予定)
是非、ご登録ください。

メルマガ登録はこちらから


スカイポットの結論
馬名 騎手 備考
      
     
     
      
×
     
  
    
馬券
オッズ情報(netkeiba.com)
推奨

推奨馬券についてはメルマガのほうで掲載します。
メルマガ登録はこちらから


結果と反省、データ更新等  結果情報(JRAホームページ)


 


 
  ●表紙に戻る

  ●無料レポート紹介