第64回 皐月賞
2004年4月18日
中山 芝2000m
枠番
馬番
馬名
人気
データアートによる一次選考
着順
マイネルマクロス
 
 
消しでいいかな〜と
 
メイショウムネノリ
 
 
消し
 
コスモサンビーム
買い、2,3着タイプ
カリプソパンチ
 
 
消し
 
フォーカルポイント
×
ライン上、アナログでは買いたくない
 
キョウワスプレンダ
 
 
消し
 
ブラックタイド
ライン上、3〜6着タイプ
 
メイショウボーラー
 
買い、2,3着タイプ
ミスティックエイジ
 
消しだがオッズ次第でおさえても
10
アポインテッドデイ
 
遊びで買い
 
11
グレイトジャーニー
 
 
消し
 
12
マイネルブルック
 
ライン上、アナログでは買いたくない
 
13
メテオバースト
 
 
消し
 
14
ダイワメジャー
 
消しだが潜在能力は高くおさえても
15
マイネルデュプレ
 
 
消し
 
16
ハーツクライ
 
消していいだろう
 
17
スズカマンボ
 
 
消し
 
18
コスモバルク
買い、1〜3着タイプで本命
アナログ調整
天気(Yahoo)コース馬場(JRA)
 
能力
 
 
馬場
晴れの予報。木曜から晴天で重残りのない良馬場で状態は良さそう。土曜の競馬も見てからだが、先週はやけに時計が早く、前が止まらなかった。この傾向が大きく変わるとは思えず、後方からの馬は余程のハイペース等の展開利がなければ厳しいか。
先行有利
展開
Bコースなので1コーナーまでは380m余。スッと先行できる馬なら外枠もあまり関係ない。15〜17番枠は後からの馬で、バルクは普通に前にいけるでしょう。ハナに立つのはマイネルマクロスだと思うが、それにメイショウボーラー、ダイワメジャーが絡んでいくのかが問題。気性的にダイワメジャーはかなり怖い。メイショウボーラーの福永はスタートが良すぎなければ抑えて行こうと考えていると思う。去年のようなSペースにはならない。
H〜M
騎手
 
 
GI予想コラム(or各馬展望)

皆素晴らしい成績を上げてきた馬たちばかり。今回は内枠から全馬を見ていきましょう。

1.マイネルマクロス 〜展開の鍵を握る〜
 前走の毎日杯では中盤ペースを緩めて逃げたが決め手の差でキングカメハメハにあっさり負けた。今回は同じ相手を封じ込めた京成杯のようなHペースの逃げをしたいと思っているだろう。言葉では「ガンガン逃げる」であるかもしれないが、実際は「中盤で溜めない逃げ」の意味であり、Hペースだから後方待機馬と簡単に考えてはいけないと思う。高速馬場にも注意。4角で4馬身くらい残る楽逃げをさせたら怖い存在であるが、近い位置にいるダイワメジャーはデムーロ騎乗で判断を誤ることはないだろうし、コスモバルクも仕掛け遅れより自信ありすぎの早仕掛けが怖い。データでは、消去面で連対率、能力低い先行馬、毎日杯使用と3つに該当しアウト。展開次第で掲示板級。
 中山OPマイル勝利歴、京成杯2着、ホープフルS3着の実績は穴っぽいところはあるが、毎日杯がそれを打ち消す。そこそこ人気になった00のリワードフォコンの印象。

2.メイショウムネノリ 〜ダートの雄だが今回は爆弾か〜
 ダートではヒヤシンスSで関東のビッグ2であるカフェオリンポス、ジンクライシスに続く3着、その実力を発揮した前走では伏竜Sを制した。でも、ダートだよそれ。芝は朝日杯で1.7差の10着。データでも記念出走に該当し多分惨敗。先行する脚質的にこの馬は後半爆弾となり、内枠の能力馬にとってどう避けるかが問題。特にコスモサンビーム、気をつけてね。

3.コスモサンビーム 〜2歳王者、渋く地味な印象は見た目のせい?〜
 2歳王者。京王杯2歳Sを1番人気で制した格馬で、朝日杯は枠とバイアスに助けられたが能力的にも2歳時のトップクラスだった。今年の初レースとなった前走はミスティックエイジと引っかかり、道中の位置取りは8-3-5-5なんてことになった。1.4差11着に惨敗したミスティックエイジと比べれば0.5差の5着は次第点。データではイマイチ好走タイプ『短実績』の称号を手にした。1800m以上で連対経験がないというマイナス要素も持っているが、この称号を持っているならあまり関係なく2,3着が安定位置。過去には95オートマチックが同じプラスマイナスで3着している。内枠なので距離ロス少なく立ち回り、脚は長く使えるのようなので4角から積極的に捌いていい。早い時計も望むところ。

4.カリプソパンチ 〜ここは岩田頼み〜
 アーリントンCからスプリングSも使って6着以内であれば買う目もあったが、現状は化けの皮と思われる馬柱。アーリントンCはスローでしかも開幕週の馬場で先行して粘ったもので、3着のブラッドバローズより弱かったのは確実。持ち時計も特筆すべきものはない。データでも近走実績、連対率、距離不安とありここは消しでいいだろう。望みは鞍上にしかない。

5.フォーカルポイント 〜京成杯の評価が難しい〜
 京成杯の好時計勝ちで弥生賞ではたんぱ杯勝ち馬、朝日杯2着馬を差し置いて1番人気にまで支持されたが止まらない馬場に屈して5着。まくる競馬で結果を残せなかったのは不安。皐月賞も中団後方からだろうが、その流れで今度は溜めるだろうから、典得意の直線一気に賭けた乗り方になるかもしれない。位置取りにもよるが、それで届くほどの能力はないと思う。データでは弥生賞で3着なら好走の称号を得られたが5着、連対率でやや足りず引っかかった。ただし、まくったぶん後方詰の悪いデータには当てはまらなかった。僕は芝レースの時計はあまり気にしないのでここはバイアス次第だろう。称号まであと1歩だったこと、連対率も6割でまずまずなので、買いたい方は買ったほうがいいですよ。

6.キョウワスプレンダ 〜能力がないわけではないが〜
 元々能力ではそこそこのものを持っていて、札幌2歳や東スポ杯は早仕掛けでミスして負けたもの。朝日杯は外差し不利の馬場で外を回して負けていた。前走のスプリングSでようやくやや外差しバイアス(あの馬場には雨の影響もあった)になり、後方一気にかけたため馬の能力を示して見せた。でも、この馬は前走でこそ狙うべき馬で、今回買うのは遅い。高速馬場でごちゃつく不利をどうカバーするかだ。末脚自慢の馬も一杯いる。その中で抜けているなんて言えない。データでは前々走の内容、低連対率、前走追込に該当し、今回は消しとすべき馬だろう。前走着順とサンデーで売れてほしい。スプリングS2,3着馬は厳しい傾向があるしね。

7.ブラックタイド 〜人気ほど届かないタイプ〜
 去年の新馬戦から豊の日記などから常に注目され続けた馬で、その言葉通りクラシック第1戦に間に合う実績を上げてきた。ただ、その1戦1戦の内容からは特別強いと思わせたレースは皆無。ええ、皆無です。僕は逆に叩いてきました(笑)。新馬戦は強いと思ったのですが、そのときの相手、2着スウィフトカレントはまだ500万を勝っていませんし、3着アトランティス、4着サイレンスゴールドはその折り返しの未勝利戦で凡走。前者はダートに転向しまだ500万条件、後者は未勝利戦を勝てていません。他のレースはダービーへの道のコーナーをご覧ください。前走使ったのはやはり正解でしたね。データでは称号『佳良格』を得ていますが、この称号と全く相性の悪い「後方詰」も一緒に持っています。要素はこれだけですが、このパターンは過去サイレントディール、タニノギムレット(『短実績』もあり)、アドマイヤベガ、メジロブライトがいます。僕が軽視したくなるわけがわかってもらえると思います。能力を否定するわけではありません。そのうち古馬GTでも連対できる名馬に成長するでしょう。馬券圏内が全て否定させるわけではないので、買いたい方はどうぞ。スプリングS勝ち馬は最近調子いいようですし、サンデーですからね。

8.メイショウボーラー 〜2歳エース、ほんとに早熟なの?〜
 日刊競馬と勝馬の2紙を見たが、ほとんど印が打たれていない。朝日杯であれだけのパフォーマンスを見せた2歳エースが…。前走だって弥生賞2着、折り合いがついたのになんて低評価なんだ。さらに連対率100%の4勝馬だぞ。タイキシャトル産駒だから?マクロスがいるからペースが上がるから?逃げられないから? まぁ人気が下がるのは結構なことで。データでは『短実績』を得ていて、消去項目は何も該当しなかった。すなわち消せないどころか買いです。この称号は2,3着に安定するので単は売れなくて不思議じゃないですけどね。

9.ミスティックエイジ 〜転落の闇ロード〜
 去年の3走の馬柱はクラシック(特に皐月賞)に向かうに理想的とも言えるもので期待したんですけど、前走のスプリングSで引っかかりまさかの11着惨敗。3着以内なら称号を得て、0.9差以内であれば消去に該当することもなかったのだが、結局2つの消去データに該当することに。引っかかったのはひとつの不利の言い訳になるし、馬場もやや重だったので1.4差も考慮されないことはないかと思う。でもそもそもこの馬の京都2歳Sは不良馬場でのもので、馬柱の地盤は緩かったのかも。たんぱ杯2着は評価できるので、あとはオッズと見比べておさえるかといったところ。

10.アポインテッドデイ 〜皐月賞ピンポイントの長所も短所もなく〜
 1勝馬なんで全然人気してなくて、金曜前売りではビリ人気でした。でも毎回安定して走っていて、そこまで人気を落とすならちょっと買っても面白い馬だと思う。データでは推せるものもないけど、消去にもひっかかるものもないです。共同通信杯でこの馬はもう駄目かなと思いましたが、体調が悪かったという情報もありますし、当然前走の4着もバイアスのものと考えればまだ買えるかなと。

11.グレイトジャーニー 〜マイル重賞勝ちが生きるか〜
 去年は大分期待されていた馬で、朝日杯には2番人気に支持されていた。そこで7着した後もシンザン記念を楽勝、クラシックの道は大きく拓かれたように見えたが、前走の弥生賞で厳しい敗戦。豊はたまにポカのある馬と言っていたが、能力自体も強調できるものは感じない。ここまでか。データでは前走内容、低連対率、距離不安、能力足りない先行馬ということで、消しの馬です。ただし、アンバーライオンやダービーレグノのようにシンザン記念を勝っているので消えていても5着までならあります(馬券には関係ないわな)。

12.マイネルブルック 〜不気味な存在〜
 中山2000mでは葉牡丹賞でシェルゲームの2着、ホープフルS4着、寒竹賞1着と安定した成績。これでトライアルを好走してきていたら買い目に入る馬なんだが、きさらぎ賞から直行というのはいただけない。ハクタイセイは2000mOP以上3勝の実績馬。ブラックタイドを差したって言っても、きさらぎ賞は外差しバイアスだったし、そもそもブラックタイドもそれほど評価していないからね。データではローテーションのみで、追込はぎりぎりつかなかった。これもバイアス次第かな。藤田じゃなければ自信持って消せるけど、なんとなく怖いね。

13.メテオバースト 〜上位に食い込める器ではなさそう〜
 弥生賞3着は皐月賞に相性がいいらしい。けど、朝日杯で裏切られている馬だし、前走乗った安勝はハーツクライを選んでる。弥生賞は前残りで流れ込んだ感じだったし、常識的には厳しいね。データでも低連対率、距離不安のふたつに該当。いちょうSは府中だし、消しでいいんじゃないか。

14.ダイワメジャー 〜未知の魅力〜
 とにかく気性に難のある馬で、はじめの3戦はパドック3人引き(乗り)だった。前走はそのあたりがうまくいったのかアポインテッドデイをゴール前で差し返す勝負根性を見せた。勝ったダートの未勝利戦も関東No3の時計。馬場差でグランドホイッスルより上でしたからね。本来の能力が引き出されればここでも面白いのかもしれない。ただし、データでは前走人気と低連対率でアウト。デムーロの鞍上強化、調教良かったし、(僕にとっては)POG馬だからおさえてもいいかも程度。先行激化が予想されることからも信頼はできない。

15.マイネルデュプレ 〜ローテーションと鞍上など不安は多く〜
 共同通信杯では直線まで追い出しを待つ好騎乗もあり、一気にアポインテッドデイ以下を差し切ったが、今回はそれ以来となる。この馬に善臣が乗るのはかなりのマイナスだと思うがどうだろう。ギミーシェルターも駄目だったし、特に推せる材料には欠ける。データでも、近走内容、ローテーション、低連対率、追込で消し。

16.ハーツクライ 〜キャリア3戦馬としては見所なく〜
 キャリア1戦できさらぎ賞に挑戦し3着、前走の若葉Sも人気に応え快勝。馬柱は未知の魅力に溢れており、おそらくそこそこの人気が予想されるが、これら2レースは外差しバイアスのレース。前走で一緒に上がってきたのがスズカマンボであり、きさらぎ賞ではマイネルブルックとブラックタイドに0.6差離されている。新馬戦はうまく立ち回った感じだったし、能力面でもそれほど期待できるとは思えない。データでは前走阪神若葉S使用馬の好走条件をクリアできず追込にも該当。差し馬で外外回される今回は消してこそか。

17.スズカマンボ 〜普通に消し〜
 なんとかクラシックの出走権を手にしたがここは厳しい。データでは、近走内容、低連対率、阪神若葉S使用に該当し、消していいだろう。また外枠だし、逆転はできない。

18.コスモバルク 〜王者のローテーションだが大外かい〜
 皐月賞の大外は中団につける馬ならずっと外を回されてしまうのでいいとは言えないが、この馬は先行馬で、しかも今回はペースが上がる見立てとなるため、それほど心配することはないと考えた。実力はこの中でナンバー1でしょう。弥生賞勝ち馬が相性悪いのも、多頭数での競馬経験がないのも、スローペースの競馬が多いのも、全部まとめて面倒見ます。データでは『優秀格』と『中実績』を持っており、皐月賞向きと言え、かつ弥生賞を勝ったのでダービーへの視界も開けている。ここで3着以内に入ればダービーはほぼ手中かな。皐月賞の1番人気の好走条件である無敗か重賞2勝は後者でクリアしている。あとは鞍上が普通に乗って、馬が引っかからなければ結果はついてくるだろう。

なかちゃんの結論
馬名 騎手 備考
コスモバルク 五十嵐冬 軸硬度A 
メイショウボーラー 福永  
コスモサンビーム バルジュ  
フォーカルポイント
ブラックタイド
ミスティックエイジ
アポインテッドデイ
マイネルブルック
ダイワメジャー
横山典
武豊
池添
柴田善
藤田
デムーロ
 
天落
ブラックタイド
ハーツクライ
武豊
安藤勝
 
馬券
オッズ情報(netkeiba.com)
賭け金
硬度判定7×データ硬度C10000×0.1=7000円 
買い目
18コスモバルク◆8メイショウボーラー
18コスモバルク◆3コスモサンビーム のワイド2点が基本。

高配当を狙うなら
18−8軸と18−3軸で5,7,9、10、12、14へそれぞれ流す
もちろん3−8−18もおさえてね
結果と反省、データ更新等  結果情報(JRAホームページ)

データで残ったコスモバルク、メイショウボーラー、コスモサンビームが2,3,4着。ダイワメジャーにデータを破壊されつつも馬券的中を達成した成果は納得のいくものだった。さらに今回はアナログで潜在能力をかったダイワメジャーも3連複でおさえることができ、久々の(というかこのHP立ち上げから初の)万馬券を的中することができた。不死鳥データは来年も続行できました。それにしてもメイショウボーラーはやはり軽視されすぎでしたね。

〜勝てば官軍〜

 今年の皐月賞は内先行が残り、行った行ったの決着となりました。これについて、馬場のせいだとか、Sペースだったからだと理由をつけて馬券を外した理由付けをする方もいるでしょう。しかし、馬場が高速馬場であり、そこいらのハイペースでも前残り傾向だったことは事前に把握できていました。これを馬券に取り入れられていないのは実力が足りないからです。また、マイネルマクロスが出遅れることは事前にはわからないことですが、逃げていたとしてペースがハイペースになったかはわかりません。時計的には速くても、今日の馬場であればそれでも前が残ってしまうという目も考えられる。いろいろ言うことはできるけど、馬券を当てなければやっぱり言い訳になってしまう。

 去年の宝塚記念。外差しバイアスに僕の自信のワイドが崩れ去った敗北は忘れられられないものでした。能力では、シンボリクリスエスとタップダンスシチーでいいはずが…。僕もいろいろ言いました。その後、京都大賞典、JCをタップが勝ち、天皇賞秋、有馬をシンボリが勝ち、結果的にその言い訳はいくらかの的は得ていたと思います。しかし、フラットな馬場で勝負できていたら当たっていたか、その証拠を示すことはできません。宝塚記念での負けは負け、ヒシミラクルおじさんのほうが勝ちです。後から変えることはできないのです。

 あれから1年近く経ちました。今回の僕はトライアルもよく見て、きさらぎ賞、スプリングS、若葉Sを外差しバイアスと見立てし、ブラックタイドやキョウワスプレンダ、ハーツクライらの評価を下げ、ダイワメジャーを潜在能力大との評価をすることができました。堅実なワイドが1点、さらに穴で選んだ3連複は2万馬券が的中です。今度は先につかみましたよ! あの屈辱から得たものは、やっぱり大きかったんだと思います。

 馬券で勝つことが大事だと思わされた一戦でした。来年もとりたいな。


 
  ●表紙に戻る

  ●無料レポート紹介