第71回 日本ダービー
2004年5月30日
東京 芝2400m
枠番
馬番
馬名
人気
データアートによる一次選考
着順
マイネルマクロス
 
 
消し
 
ヴンダー
 
 
消し
 
マイネルブルック
 
×
下記参照
 
ダイワメジャー
下記参照
 
ハーツクライ
×
皐月賞10着以下、×○で微妙、ローテ悪い
アドマイヤビッグ
 
前走皐月賞以外で4着、青葉賞負けた組
 
マイネルデュプレ
 
 
消し
 
メイショウムネノリ
 
 
消し
 
コスモバルク
下記参照
 
10
フォーカルポイント
 
エックスオーでの皐月ラインは8着以内で
 
11
グレイトジャーニー
 
 
消し
 
12
キングカメハメハ
下記参照
13
スズカマンボ
 
 
消し
14
キョウワスプレンダ
 
消し
15
コスモサンビーム
 
1800m以上未勝利
 
16
ホオキパウェーブ
 
 
消し
 
17
ハイアーゲーム
下記参照
18
ピサノクウカイ
 
 
消し
 
アナログ調整
天気(Yahoo)コース馬場(JRA)
 
能力
 
 
馬場
なんだか雲行きが怪しくなってきたなぁ…。そんなに降らないと思うけど。先週からCコースに変わり、やや前残りが見られたが2週目の今週はよりフラットになるだろう。オークスで力のある馬が上位に来ていることから、それほど大きなバイアスはなさそう。
フラット
展開
マイネルマクロスが楽に単騎で逃げられそう。ペースはそれなりに行くんだろうな。追いかけるのはダイワメジャーか?それを見るコスモバルク。今回も後方からの馬が多いぞ〜。
騎手
 
 
GI予想コラム(or各馬展望)

〜2004年日本ダービーへの道ファイナル、今年のダービー馬は?〜

 ついに今年も競馬の祭典日本ダービーですね! 僕は本命党なので非常に相性の良いレースで、99年アドマイヤベガ以降、全て的中しています。今年も当てられるように、早速今年の予想を始めましょう。今年から、エックスオーデータだけではなく、◆9ディメンジョンシステム◆と名づけた更に大きいデータ集で予想します(と言っても、たいした変更はないんですが)。

 あまり時間が取れないので、例によってデータでいらない馬は消しちゃいましょう。

【消去データ馬滅】によると、アドマイヤビッグ、キョウワスプレンダ、マイネルデュプレ、メイショウムネノリ、マイネルマクロス、スズカマンボ、グレイトジャーニー、コスモサンビームの好走可能性は低い。

【ワンポイントデータ】によると、アドマイヤビッグ、ホオキパウェーブの好走可能性は低い。

【エックスオーデータ】によると、キョウワスプレンダ、グレイトジャーニー、コスモサンビーム、スズカマンボ、ピサノクウカイ、フォーカルポイント、メイショウムネノリの好走可能性は低い。アドマイヤビッグ、ハーツクライ、ホオキパウェーブ、マイネルデュプレ、ヴンダー、マイネルマクロスもやや厳しいタイプ。

【皐月賞組データ】によると、グレイトジャーニー、マイネルデュプレ、キョウワスプレンダ、ハーツクライ、メイショウムネノリ、スズカマンボの好走可能性は低い。

【青葉賞組データ】によると、アドマイヤビッグ、ホオキパウェーブの好走可能性は低い。

【プリンシパルS組データ】によると、ヴンダーの好走可能性は低い。

【京都新聞杯組データ】によると、ハーツクライ、スズカマンボの好走可能性は低い。

 まとめると、残留馬はキングカメハメハ(2)、コスモバルク(1)、ダイワメジャー(1)、ハイアーゲーム(1)、マイネルブルック(3)の5頭(括弧書きは【ダービーへの道アナログ】でのクラス)。人気になる馬ばかりだが、今年のダービーはこれらの実力馬での決着になると読む。オークスを見た限り、それほどおかしなバイアスにはなっていないから、天気が崩れなければ荒れないでしょう。では、5頭の各馬評価を。


◎9.コスモバルク 〜カク地馬の応援・贔屓ではなく、実力での本命〜
 上がりの速い流れで最後の差し脚は光るものがあった皐月賞。ダービーはこの馬で決まりという空気もあったのだが、ダービートライアル青葉賞でこれまで大きく崩れていないハイアーゲームが楽勝、シェルゲームが出られなくなった藤沢勢ではプリンシパルSでピサノクウカイが勝利、京都新聞杯ではハーツクライが怒涛の追込みを炸裂させ、皐月賞はどんどん昔のことのように感じられるようになってきた。そして極めつけがNHKマイルCのキングカメハメハ。クラシック戦線で堅実な走りをしていたコスモサンビーム、メイショウボーラーを5馬身突き放しての圧勝! なんと、当日はこの馬に1番人気を譲る気配である。でも、忘れちゃいけないんだ。ダービーの一番のトライアルレースは皐月賞だってこと。確かにキングカメハメハの能力はダービーでも突き抜けるほどのものかもしれない。でも、マイル戦で結論付けることはできない。データでの安定度はこの馬がNo.1、複勝は銀行馬券のレベル。データの後押しは、
【らくらく軸データ】で、<7>獲得。例年では連対確実なタイプ。
【ワンポイントデータ】で、皐月賞上位組の好走条件を満たしている。また、弥生賞勝ち馬の好走データもある。
【エックスオーデータ】で三重○、筆頭。
【皐月賞組データ】で(2:3)、好走に十分な値である。

○12.キングカメハメハ 〜NHKマイルC5馬身差勝ちの価値は〜
 エリカ賞の頃は豊がうまく乗っただけという感じの評価で、案の定京成杯で脚色をあらわした。しかし、それからの成長ぶりはすごいもので、すみれS→毎日杯→NHKマイルCと全て楽勝で乗り越えてきた。前走の5馬身差も、後方から大外を回ってまだ余裕のある走りだったが、前2,3走の好位からの差しきりもなかなかの貫禄。見栄えの良いところも手伝ってこれで1番人気になりそう(金曜前売りで単勝1.9倍)。降雨の予報もこの馬には幸いで、データでもアナログでもバッサリ消せる器ではない。でも、ずっと勝てるほど競馬は甘くないので直感では3着くらいな気がする。これはアナログを更に越えた直感なんだが、あまり過去に例がないのでデータでいい理屈をつけることができないので。クラシック等級も2線級というところに落ち着けていました。
【エックスオーデータ】で○★、伝統のこのデータではヒモ筆頭。

▲17.ハイアーゲーム 〜外枠の蛯名で本来の能力が削がれるかも〜
 能力ではラジオたんぱ杯からコスモバルクとそう変わらないと評価していた。その後も、弥生賞で惜しくも皐月賞の権利を逃すものの、内先行の馬場に殺されたもので、同じ条件になって苦戦が予想された皐月賞には行かなくて良かったと考えられる。フラットな府中ならコスモバルクを差せるかもしれない。今回は外枠を引いてしまい、4角で外回している間についた先行馬との差をどれだけ詰められるか、やや不安が残る。先週の馬場の傾向だと前も残っているからね。ここ2年連対馬を出している青葉賞組だが、以前まではさっぱりだっただけに本線にしていくことには抵抗があるが、データをしっかり満たしてきたこの馬を推さないわけにはいかない。
【エックスオーデータ】で□★、ヒモ2番手。
【青葉賞組データ】で(1:1)<2>と好走可能レベル。

△4.ダイワメジャー 〜2冠の夢をデムーロに託す〜
 今回は普通の馬と同じ調教をされている。もうちょっとビッシリ追ってほしかったが、当日のテンションには引き続き気をつけよう。言われているように皐月賞は先行有利の展開&馬場で抜け出しただけの内容で、これ自体からはフラットでの能力ではコスモバルクに敵わないように思われる。=ハイアーゲームにも劣るということで、△まで印を落とした。しかし、芝2戦目(芝未勝利)で皐月賞を制した潜在能力は驚くべきものがある。デムーロは皐月賞前からこの馬は府中2400mが合うと言っていたようだし、距離も問題ないと見る。スプリングS、中盤のきつかったあの流れで粘った二枚腰を見せてもらいたい。自分的にはPOG馬で、巷でも囁かれるサニブー再来説も望むところ。データでは好走データと危険データどちらも混在していて評価は難しい。
【ワンポイントデータ】で、皐月賞上位組の好走条件を満たしていないが、一方で皐月完勝の好走データもある。
【エックスオーデータ】で○、ヒモ3番手。
【皐月賞組データ】で(1:1)<2>は連対率8%、複勝率15%で厳しい。

×3.マイネルブルック 〜皐月賞凡退組の中では筆頭と見たい〜
 皐月賞を大外回して8着としぶとく、内枠の藤田も面白い。寒竹賞を見るとホオキパウェーブより強いと考えられるし、きさらぎ賞でハーツクライを3馬身離し、ブラックタイドに競り勝った。能力でもライン上のものはあるはずだ。
【エックスオーデータ】で★、ヒモ4番手。
【皐月賞組データ】で(1:1)<1>、ダイワメジャーと同じで厳しい。


【ダービーへの道アナログ】で再確認。クラシック4線級以下である、ヴンダー、キョウワスプレンダ、グレイトジャーニー、スズカマンボ、ピサノクウカイ、メイショウムネノリはまずいらない。ライン上の3線級にアドマイヤビッグ、コスモサンビーム、ハーツクライ、フォーカルポイント、ホオキパウェーブ、マイネルデュプレ、マイネルブルック、マイネルマクロスだが、皐月賞4角でそれほどのロスなく行ってそれほど詰められなかったフォーカルポイントはいらない。青葉賞インインで岡部がうまく乗ったホオキパウェーブもいらない。ハーツクライもスズカマンボが好走するときに同じくらいの走りをしているだけで、アナログでは消したいタイプ。コスモサンビームも府中でキングカメハメハにあれだけ決め手の差を見せつけられては買いにくい。ただしコスモサンビームは皐月上位組の好走データを一応満たしている。マイネルデュプレも共同通信杯と相手関係が違いすぎて府中だからと手を出すのは根拠に乏しい。マイネルマクロスは皐月賞のほうが期待できるタイプだっただけに今回府中のフラットでは厳しい。アドマイヤビッグは骨折休養明けとしては上々の前走内容だが、どうせ豊人気するしな。やっぱりマイネルブルックで。


 力勝負
 人気同士でもいいじゃないか
 ダービーくらい
 あとは頼む
 良馬場で…



なかちゃんの結論
馬名 騎手 備考
コスモバルク 五十嵐冬 軸硬度A 
キングカメハメハ 安藤勝  
ハイアーゲーム 蛯名  
ダイワメジャー デムーロ  
×
マイネルブルック 藤田  
ハーツクライ
アドマイヤビッグ
フォーカルポイント
コスモサンビーム
横山典
武豊
田中勝
四位
 
天落
ハーツクライ 横山典  
馬券
オッズ情報(netkeiba.com)
賭け金
硬度判定7×データ硬度B20000×0.1=14000円 
買い目
まず本線は◎から○〜△への馬連3点。2500ずつ?
おさえに○〜△の縦目馬連ボックス3点(半分回収程度)1000ずつ?

しかし人気2頭で決着する場合にプラスになるほど馬連買うのはきついのと、
もしもバルクが連を外すようなことがあれば、
キングカメハメハが突き抜けたときだと思うので、

◎○軸の3連複を、本線で▲〜×へ。2500,1500,500を想定。
おさえに注へ(◎○で決まったときに元割れしない程度の回収額に配分)200ずつ以下

結果と反省、データ更新等  結果情報(JRAホームページ)

 五十嵐騎手を過信していた。昔の安勝のレジェンドハンター(朝日杯)が蘇ってきたよ。
マイネルマクロスが暴走した1000m57.7秒という時計は2400mでは天皇賞秋でサイレンススズカが大逃げをかましたラップレベルに等しい。そしてハイペースを得意とするマイネルマクロスでさえ4角手前でもう終わってしまったのだから、時計以上のハイペースだったのではなかろうか。マクロスが脱落して先頭に押し出されキョロキョロ後ろを振り返る五十嵐騎手…、悪夢のようです。馬場状態が8Rあたりでやや外差しかなと思っていたんですが、パドックに行っていて見られなかった9Rでサウスポールが粘ったとの放送を受けてそれほど気にしなかったのも失敗ではありましたが、展開さえこんなでなければ、馬券圏内を確保できたと信じています。

3角での位置取りで解説だけしておく
3コーナー  1=(8,9)=2,4,7(3,6,12)(11,17)(10,18)-13(16,14)-5,15

結果
1 6 12 キングカメハメハ  牡 3 57.0kg 安藤勝己  2:23.3 レコード  494Kg -2 松田国英 1
2 3 5 ハーツクライ    牡 3 57.0kg 横山典弘  2:23.5 1 1/2馬身 482Kg +6 橋口弘次郎 5
3 8 17 ハイアーゲーム   牡 3 57.0kg 蛯名正義  2:23.8 1 3/4馬身 500Kg 0 大久保洋吉 3
4 7 14 キョウワスプレンダ 牡 3 57.0kg 佐藤哲三  2:24.0 1 1/4馬身 474Kg 0 吉岡八郎 13
5 7 13 スズカマンボ    牡 3 57.0kg 武幸四郎  2:24.0 ハナ    478Kg +2 橋田満 15
6 2 4 ダイワメジャー   牡 3 57.0kg デムーロ  2:24.3 1 3/4馬身 536Kg +8 上原博之 4
7 8 18 ピサノクウカイ   牡 3 57.0kg オリヴァー 2:24.4 1/2馬身 492Kg 0 藤沢和雄 8
8 5 9 コスモバルク    牡 3 57.0kg 五十嵐冬樹 2:24.5 1/2馬身 480Kg +2 田部和則 2
9 8 16 ホオキパウェーブ  牡 3 57.0kg 岡部幸雄  2:24.7 1 1/2馬身 466Kg 0 二ノ宮敬宇 9
10 6 11グレイトジャーニー 牡 3 57.0kg 小牧太   2:24.9 1 1/2馬身 460Kg -4 池江泰郎 14
11 5 10フォーカルポイント 牡 3 57.0kg 田中勝春  2:25.3 2 1/2馬身 474Kg -2 河野通文 11
12 7 15コスモサンビーム  牡 3 57.0kg 四位洋文  2:25.8 3馬身   482Kg -2 佐々木晶三 7
13 4 7 マイネルデュプレ  牡 3 57.0kg 内田博幸  2:26.0 1 1/4馬身 462Kg -2 畠山吉宏 16
14 3 6 アドマイヤビッグ  牡 3 57.0kg 武豊    2:26.3 1 3/4馬身 520Kg -6 橋田満 6
15 1 2 ヴンダー      牡 3 57.0kg 柴田善臣  2:28.0 大差    466Kg -4 伊藤雄二 18
16 1 1 マイネルマクロス  牡 3 57.0kg 後藤浩輝  2:28.4 2 1/2馬身 496Kg 0 中村均 10
17 4 8 メイショウムネノリ 牡 3 57.0kg 福永祐一  2:31.3 大差    494Kg -8 小島太 17
中止2 3マイネルブルック  牡 3 57.0kg 藤田伸二      故障競走中止472Kg -4 田村康仁 12

逃げた1マイネルマクロスはブービー、2番手を競っていた8メイショウムネノリがビリ。4番手追走の2ヴンダーが下から3番目。この3頭は勝ち時計から5秒近く離されて惨敗している。そして6番手、7番手集団の7マイネルデュプレ、6アドマイヤビッグと12マイネルブルックが下位を補強。

この激流で2:24秒半ばで走り抜いた2番手追走の9コスモバルクと5番手追走の4ダイワメジャーは相当強い。これを見る限りコスモバルク◎は的外れではないと思う。ダイワメジャーよりも前に行ってしまった乗り役の判断ミスとしかとらえようがない。
ちなみに勝ち馬12キングカメハメハも7番手集団にいたので、この馬の強さは規格外かもしれないことも付け加えておく。17ハイアーゲームも今日はその後ろと、そこそこの位置につけたせいで最後甘くなり、典得意死んだふり一気の5ハーツクライに差された。15コスモサンビームが骨折していたことがわかり、更にこの見立てでよいと思われる。

力関係はアナログでほぼ見立てがついていたのだが、展開が荒れると現状のアナログでもなかなか対応できない。
しょうがないのか…。力及ばず。

次からは展開面もしっかり予想せねば。




 
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