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今回は慎重にデータアートの考察をここで行なっていく。
まず過去の傾向で必要ないのが、馬滅なく称号なく明パネルなしで暗パネルがある馬。
トーセンダンディ、ダービーレグノ、モノポライザー、ロサード、ゴーステディ、トレジャー、ヤマノブリザード
これらの馬はまず馬券圏外に終わるだろう。血統・脚質的に面白そうなダービーレグノ、モノポライザー、ロサードあたりもいるが、スパッと斬る。
格的にはレベルの高いところにいたサンライズペガサスだが、1年の休み明け濃桃パネルは厳しい。このパネルで好走した馬はおらず、この馬も斬らせてもらおう。これで10頭残った。
全体を簡単に見渡してみると、馬滅をクリアしたのがツルマルボーイとシンボリクリスエス。現状のデータがそのまま生きるならこの2頭で決まるだろう。しかし、この2頭はともに休み明けで緑パネルを持っており、ここに両馬の怪しさがある。割って入りそうな馬は明パネルを持っている安田記念のローエングリンとアグネスデジタル。他の残留馬は明パネルを持っていない。しかし、この2頭がそのまま推せないのは馬滅をクリアできていないから。ローエングリンはGIを勝っておらず、アグネスデジタルは前走惨敗で、この2頭も信頼おけるレベルではない。問題は現在のパネルデータでは見えていない称号・馬滅クリアパネルを持っている馬がいるかどうかだ。
このカラフルパネルデータ、かなり上手く作りこんであるが、一番の肝は短距離路線馬と中距離路線馬の厳選であり、今のデータでは結構ギリギリのラインでクリアとしている(ここら辺の感覚がわかっていただける方は話が早い)。ここの突破可能性については各馬慎重に見ていかなければならない。なんと今年はほとんどの馬がこれらの路線組なのだ。逆に言うと、これらの路線組ではないファストタテヤマに上昇の余地はない。ファストタテヤマのみはここで消して構わないはずだ。
残り9頭は内枠から順番に1頭ずつ検討する。
●エイシンプレストン〜香港使用は昨年同様扱いに困る〜
去年は前5走に香港GI2勝、毎日王冠2着があったが、今年はフェブラリーのど惨敗や毎日王冠で連を外していることもあって、馬柱的に去年(8着)より劣る。しかし、去年は中山開催。去年、安田記念や宝塚記念で好走したダンツフレーム、ツルマルボーイが沈んだのは、中山開催でそれらレースとの関連性が少なかったことが原因だと考えている(ツルマルボーイはもちろん不利も大きな原因)ので、去年負けていてもそれだけで消しにはできない(単純なデータでは昨年着外から巻き返した例は少ない)。毎日王冠を3年連続使用して1,2,3着(58、59、59キロ)なら府中への適性も考慮しなければならない。フェブラリーSが1600mなら短距離路線だったが(こっちならマイルGI馬なのでクリア)、今年は1800mだったので中距離路線になり、ラインをクリアできなかった。中距離のラインには現状遠いが、ここの改正で称号と馬滅を手に入れられる位置にはいるので、押さえは必要だろう。
●テンザンセイザ〜格・適性はそこそこあるが距離の壁が〜
これまでGIで全て着外。去年対抗に推したマイルCSでは0.2差だが6着までだった。そこからマイル路線に舵を向けたものの中山、阪神で惨敗。京都の1800mOPに移して勝利。前走の毎日王冠ではヨレながら5着(58キロ)し、広い競馬場ではそこそこ差せる脚・格は持っていることを披露した。父トニービンという点も追い風ではあるが、肝心の2000mで3歳戦の京都新聞杯の1勝1連対は頼りない。オフサイドトラップだって3勝6連対あった。短距離路線馬のクリア条件1600〜2000mのGI馬には相当遠い位置におり、データ改正で救われる可能性は低い。1級線のマイル路線馬でなく、中距離以上の実績がないのでは力が足りないという評価が妥当だろう。今回も8着以内の健闘ができれば狙いはマイルCSということになる。藤田に乗り替わるのはGIには良いが、典からの替わりでは大きく変わるとも思えず。今回は斬る。
●ローエングリン〜海外GI2着、別定GII2連勝の実績が光る〜
現状ではGI勝ちのない短距離路線馬なので馬滅はついていないが、今年は別定GII2勝に安田記念3着(僅差)、海外GI2着と、しっかりGI1級線に乗ってきた。3歳時はやや期待されすぎの感があったが、この実績をあげられては軽視できない。データではGI馬であれば称号・馬滅が点灯し、明パネルもあるわで一気に本命に格上げになる。海外マイルGIで連対も可とか容易に改正も行なえる。また、同馬は今年別定GIIを2勝しているが、1990年以降、その年に2400m以下の別定GIIを2勝以上している馬の成績は(4.3.1.0.1.2)。3着以下は、不利のサクラローレル、故障のビワハヤヒデ、サイレンススズカ、あとはムラ馬のダイタクヘリオスだ。府中2000mは好走圏内の距離で、展開もゴーステディに絡まれなければ楽で速い時計にも対応できる。不安点では、土曜に雨が降り日曜晴れて、内が重残りの馬場になることくらい。全体的に重いのならロンシャンで好走できたことから問題ない。▲候補。
●ツルマルボーイ〜休み明け(皮膚炎)がどうなの?〜
力強い金色と黄色のパネルがデータアートを飾っている。過去この2パネルのある馬は(11,2,3,1,2,1,2,2,止,2,2,5(故障),13,18(降着),1,6着)の成績。もちろん他の明パネルを一緒に持っている馬もいるが、天皇賞秋と宝塚記念との相性は良い。しかし、同馬は休養明けの緑パネルを持っている。上記にあげた中でも、メイショウドトウやヤエノムテキは同じく緑パネルを持っていながら好走している例はあるが、マイナスなのは確かで、そこを検証しないことには評価ができない。で、休養明け馬を調べてみると、休み明けで好走した馬は「9ヶ月以上の長期休養明けではない」「前走は中央芝GIだった」「その休みが脚部不安等ではなく放牧・調整」の3点を満たしていた。この条件はすでにデータアートに盛り込んであり、暗くない緑パネルがあり馬滅金パネルがある馬はみなこの条件を満たしていることになっている。同馬は満たしていることになるが、この休みは皮膚炎というアクシデントがあったのは確かで(僕が使用している日刊競馬紙の馬柱には特記されてはいない)、そこはアナログで多少落とさなければならないだろう。今年未勝利も厳しいが(ヤエノムテキのV例はある)、データアートではこの馬に◎を打つことになる。調教もぎりぎりかな?
●アグネスデジタル〜一昨年に優勝、過去好走で今年も〜
この馬はこれまで中央芝GIを3勝(マイルCS、天皇賞秋、安田記念)しているが、そのときの人気は13、4、4番人気とかなり軽視されていた。その大きな理由は、これら全てにおいて前走ダートからローテーションを組んでいることだ。前走ダートというだけで消去法のひとつに使われることもあるが、この馬はこの常識が通用しない(細江さん曰く、ダートを使うと行き脚がつくらしい)。そして今回も、ダートからの出走である。しかし、前走の内容としては、過去3走時と比べ落ちる。前走1.6秒差負けは普通に消しだが、重馬場だったので言い訳できなくはない。綱渡り的なラインで、やはりこのメンバーでは明パネルを持って短距離クリアしている同馬を軽視するわけにはいかず(90年以降で、短距離クリアしながら馬滅がつかなかった例がない)。過去に天皇賞秋の連対経験がある馬は成績が良い。迷うところ、▲候補。
●カンファーベスト〜典型的な中距離上がり馬に一歩及ばず〜
同馬は今回のメンバー中、中距離クリア条件に最も肉薄している。bの条件にはスピカSであと0.1秒離して勝っていれば満たしており、cの条件には前走の毎日王冠で2着になれていればクリアだった(2着馬とは0.1差)し、カブトヤマ記念でも勝ち馬に0.2差だった。この差が命取りになるのか、まだ余裕を持たせる必要があるのかは、正直やってみてくれないことにはわからない。ただ、クリア馬と考えてもツルマル、シンボリと並ぶレベルで勝てる保証はない。鞍上の安藤勝も心強いところだ。▲候補。関東馬なので、毎日王冠で負けても巻き返せるかも? 途上の馬だと思うので惨敗はしないだろうが、それにしても血統がシブすぎる。父アンバーシャダイに母父シンザンって…いつの時代だ。
●トーホウシデン〜忘れてはいけない最弱クラシック世代〜
故障後の低迷から、中距離のOPクラスに戻って実績を積み、G3、G2と再び階段を上がってきた。元々はエアシャカールの菊花賞の2着が有名だが、クラシックではダービー4着、プリンシパルS勝ち馬で、府中との相性は良さそう。ただし、忘れてならないのはエアシャカール、アグネスフライトと同期=最弱クラシック世代だということ。去年の天皇賞秋5着は中山の上ペリエマジックが炸裂しており参考にはならない。古馬GIでどこまでやれるか…。2冠馬エアシャカールもついに古馬GIで馬券に絡めなかった。アグネスフライト、ジョウテンブレーヴ、エリモブライアンしかり。唯一1回がダイタクリーヴァのマイルCS2着のみだ。また、ブライアンズタイム産駒は天皇賞秋で8大競走制覇を達成できるらしい。過去、ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティスらGI馬もここは獲れていない。ブライアンが故障したので残ってしまったようなものだが、ブライアンズタイム産駒がスピードと加速力でサンデー、ミスプロ系に劣るのは僕でもわかるので、この快挙をこの馬に期待できるかと問われれば、否と答えるしかない。データでは、天皇賞春で二桁着順してしまっているのでやや救いにくい。
●イーグルカフェ〜真のムラ馬、今回は、どっち?〜
この馬はGI馬だ。毎回確認しないと忘れてしまいそう(笑)。NHKマイルCは府中マイル戦。3歳(現表記)時に毎日王冠と天皇賞秋を4着しているくらいで、府中との相性は良い。4走前の安田記念でもあわやの4着だ。JCダートはデットーリなのでほとんど無視していいと思うが、現役中ではアグネスデジタル以上の真のムラ馬だろう。この馬もデジタル同様、短距離路線馬のクリア条件(GI馬)は満たしながら馬滅は点灯していない。馬滅D(前3走にGIを除き二桁着順ある馬)に該当している。でもそのレース、ダート戦なんだよね。それが適用されるべきかはわからない。しかし、鞍上の視点を持てば、田中勝で斬れる(NHKマイル、天皇賞秋時は岡部、JCDはデットーリ、安田はオリヴァーなのだ)。相当の人気薄なので資金に余裕があれば100円くらい流してもいい程度。
●シンボリクリスエス〜大外枠の影響は?横綱の威信を懸けた戦い〜
この馬が大外を引くとは、ついに天からも見放されたか?と思ってしまうが、まだ負けると決まったわけではない。大外での優勝はグレード制になってから16番サクラユタカオー、14番スーパークリークの例があるし、不利で3着だったサクラローレルのレースを見れば、横綱級なら問題ないと見るべき。大外だから消しは直球で決まらない。17枠より外での優勝はないが、そこまで多頭数になること自体数が少ない。連対例ではあのシンボリルドルフの2着。しかし、シンボリルドルフは宝塚記念を回避したせいで、天皇賞春からのローテだった(データアート上では明パネルなしだった)。そのハンデをしてあの競馬ができたルドルフはやはり名馬だ。今回のクリスエスにしても、去年の天皇賞秋は中山なので実質では明パネルなしのようなものだが(馬滅は点灯)、昨年暮れの内容を見れば、実力上位で巻き返し濃厚だろう。宝塚記念の評価も僕は悪くない。あのレースはタップとシンボリで決まるレースだったはずが、展開・馬場でどうも差し追い込みが有利すぎた。結果よりエメラルドデータを信用してる(笑)でもそうするとツルマルが立たなくなる罠(笑)ルドルフのように負けるかもしれないが、好走はほぼ確実だろう。鞍上は有馬記念で羽をつけさせたペリエ。
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