第44回 宝塚記念
2003年6月29日
阪神 芝2200m
枠番
馬番
馬名
人気
データアートによる一次選考
着順
サイレントディール
 
 
今年のメンバーでは厳しい。消し
 
アグネスデジタル
×
ダートや海外があるのが流動的
 
アサカディフィート
 
 
2走前の降着を考慮しても相手で消し
 
マイソールサウンド
 
 
日経新春杯の惨敗が痛い
 
シンボリクリスエス
有馬直行補正等でここも争覇圏だろう
ネオユニヴァース
3歳のデータはまだ固まっていない
サンライズジェガー
 
 
不利を考慮しても厳しい評価
 
イーグルカフェ
 
 
つかめない馬でこれもダート使用多い
 
ツルマルボーイ
 
去年よりメンバーが揃う。掲示板級か
10
ヒシミラクル
 
侮りすぎはいけないが、中距離戦では…
11
ファストタテヤマ
 
 
穴の多い馬だが、ここは無理そう
 
12
バランスオブゲーム
 
むしろ大穴はこっち。先行して粘る
 
13
ダンツフレーム
 
去年より評価落ち。連覇はないだろう
 
14
メジロランバート
 
 
ここは消し
15
ストップザワールド
 
 
ここは消し。先行馬の邪魔しないでね
 
16
タップダンスシチー
勝ちきるまでは疑問もデータでは1番安定
17
ダイタクバートラム
×
 
買ってはいけない長距離型。消し
 
アナログ調整
天気(Yahoo)コース馬場(JRA)
 
能力
 
 
馬場
土曜の日中は雨が降るようだが、日曜には回復、午後には良馬場になるのではないか。というのは希望的観測(気象衛星が駄目だし)。重だったら掛け金は相当縮小する必要がある。内有利か不利か、見極めたい。この時期ならやはり内有利だろうが、天気次第ってとこもある。宝塚記念は追込みの効かないレース。しかも今年は多頭数で追込馬は減点。イーグルカフェ、サイレントディール、サンライズジェガー、ダイタクバートラム、ツルマルボーイ、トシザブイ、ヒシミラクル、ファストタテヤマあたりは位置取り等考えて乗らないと厳しいか。
内先行
展開
逃げ馬が不在。枠ではアサカディフィートが行きそう。タップダンスシチーとバランスオブゲーム、マイソールサウンド、ストップザワールドが先行。中ほどで一度ペースは落ち着くが、残り5ハロンからはタップがレースを引っ張る。こういう展開は追込馬が不利(楽な手ごたえで3,4角で取り付いていけない)。シンボリクリスエスはちゃんと馬群を捌けるか。デザーモなら大丈夫だろう。
SM〜M
騎手
 
 
GI予想コラム(or各馬展望)

 横綱対決は2001年有馬記念のテイエムオペラオーVSマンハッタンカフェ以来になる。ワンツーも期待できるが、デジタルはちょっと下の評価。ところで、ネオユニヴァースもすでに大関クラスで将来の横綱候補。ワンツースリーもあったりしてね(笑)久しぶりの激突を現地で見られるとは嬉しいことだ。

 怪しげなエメラルドデータによる全着順予想
1シンボリクリスエス 補正がともに破綻すれば↓     1ヒシミラクル
2タップダンスシチー このあたり            2ツルマルボーイ
3バランスオブゲーム イエローがないのが↓       3タップダンスシチー
4ネオユニヴァース  3歳なので↑↓          4ネオユニヴァース
5アグネスデジタル  海外成績やダートがありイエロー↑ 5シンボリクリスエス
6ヒシミラクル    イエローボックスは強力↑     6ダイタクバートラム
7ダンツフレーム   このあたり            7ダンツフレーム
8ツルマルボーイ   このあたり            8サンライズジェガー
9サンライズジェガー 不利はある程度考慮しているが↑↓ 9ファストタテヤマ
10マイソールサウンド XOではラインだがレッドボックス↓10サイレントディール
11イーグルカフェ                    11バランスオブゲーム
12ダイタクバートラム 天皇賞で連対していたとすると↑  12メジロランバート
13サイレントディール 3歳なので↑↓          13アグネスデジタル
14ファストタテヤマ                   14イーグルカフェ
15アサカディフィート                  15アサカディフィート
16ストップザワールド                  16マイソールサウンド
17メジロランバート                   17ストップザワールド

 ゆっくり調教と当日の馬体重をチェックして考えたい。

なかちゃんの結論
馬名 騎手 備考
シンボリクリスエス デザーモ 軸ランクB
タップダンスシチー 佐藤哲  
バランスオブゲーム 田中勝  
ネオユニヴァース デムーロ  
×
アグネスデジタル 四位  
ヒシミラクル
ダンツフレーム
ツルマルボーイ
角田
藤田
横山典
 
天落
ダイタクバートラム 武豊  
馬券
オッズ情報(netkeiba.com)
賭け金
硬度判定7×データ硬度A20000×0.1=14000円 
買い目

複勝
タップダンスシチー

ワイド
シンボリクリスエス◆タップダンスシチー

三連複
シンボリ、タップ軸で、バランスオブゲーム、ネオユニヴァース、アグネスデジタル、ヒシミラクル、ダンツフレーム、ツルマルボーイへ

結果と反省、データ更新等  結果情報(JRAホームページ)


 レースのビデオをもう一度見てみると、残り20メートルまでは馬券当たってたんだなぁ。観戦してるときはやられたってわかって時間がゆっくりに感じたけど、直線ほとんどの間はシンボリクリスエスとタップダンスシチーの争いだった。読み間違いは、外差し馬場と展開にあったと思う。
 上に結果着順といろんな色付けをしてみたが、青系が先行度合い、ピンクが3角以降の位置取りが内だった馬、黄色は外を後方から差した馬。まず、逃げたマイソールサウンドはブービーに失速、それから2番手のバランスオブゲームとアサカディフィートも大きく失速、その後ろの先行馬、ストップザワールド、アグネスデジタル、サイレントディールも失速、インをついたアグネスデジタルは4角前で終わってしまった。タップダンスシチーは外をまわって、いつもより後ろから競馬したことが幸いしたのか本当に強くなったのか(両方だと思う)残った。ペースはちょっと速いくらいだったが、それ以上に消耗する(重い)馬場だったのではないだろうか。ところでこの日の芝レースは、後方一気、大外一気がやけに決まっていた外差し馬場だった。
<参考>
阪神9Rの鶴橋特別(3歳上500万下・芝2000m)は道中中団後方に控えた9番人気アマノブレイブリー(柴原央明騎手)が、直線鋭い末脚を繰り出し、ゴール寸前1番人気ツルマルヨカニセをクビ差捉えた。
阪神8Rの舞子特別(3歳上500万下・芝1400m)を制したのは7番人気キョウワウィット(佐藤哲三騎手)。道中後方2番手から、直線目の覚めるような末脚で一気に先行馬を捉えた。
阪神5Rの2歳新馬戦(芝1400m)は8番人気の伏兵イスズサクラ(熊沢重文騎手)が後方から鮮やかな差し切り勝ちを決め、波乱を演出した。

 内を走った馬は伸びなかった。宝塚記念でも、勝負所で内を走った多くの先行馬や、シンボリクリスエス、サンライズジェガーなどは伸びなかった(シンボリクリスエスはよく伸びていて強い競馬をしていると思う)。そして波乱を演出したヒシミラクル、ツルマルボーイなどは後方から外に持ち出した馬だった。

 色分けを見ていると、もしも土曜までのまま先行・内有利の馬場であれば、データアート通りの結果が得られたように思えてならない。馬場が変わったのはなぜだろう。僕は雨の影響に思い当たった。雨の土曜→晴れの日曜にカラクリがあるのではないか?ダービーの日を覚えているだろうか。あの日も、降雨の土曜日(不良)と打って変わって激しい雨がやんだ日曜は外差し馬場になっていた。犠牲になったエイシンチャンプのこと、忘れない(笑)

○馬場の回復は外から

 重馬場はタイムがかかる。当然のことだ。しかしもし、馬場の回復の早さに内外で差があったら、内は重馬場、外は良馬場という状態になることもありうる。その状態でレースをすれば、内を走り続けた馬と外を回った馬ではタイム差で1秒くらいの差ができることになる。まぁ、外を走ればその距離分のロスはあるし、勝負所で外に出すので実際にはそれほど差は出ないだろうが、勝負を決めるコンマ何秒の差は生まれるかもしれない。コースの断面は完全なフラットではなく、内が低く、外が高くなっている(大外はまた低いが)。水分は重力で高いほうから低いほうに流れ落ちるから、馬場は外から回復するという理屈もあるのではないか。これはダービーと宝塚記念でデータがうまくいかなかったことでひらめいただけで、ただの言い訳にすぎないかもしれないが、もしかしたら玄人馬券師の常識なのかもしれない。

 1220万円をヒシミラクルにぶちこんだ人のことを、多くの競馬ファンは(僕もそうだったが)馬鹿なオヤジもいるもんだと思っただろうけど、外差しが有利だとわかっていれば、ヒシミラクルの可能性は馬鹿にはできなくなる。彼は彼なりの理と信念で勝負したのだろう。額はやりすぎだと思うけどね。

 負けたのは悔しいが、今後の糧にはなったんだと思う。


 
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