これまでのあゆみ・精錬所編〜転換〜(2011-2013)


 前回のあゆみの最後に言及しましたが、2011年に結婚をしたことで独立への道は当面閉ざされることとなりました。この決断は自分のひとつの夢を達成したいと思ったからですが、競馬に対するスタンスが少々変わってきたことによります。以前は、競馬予想における成功は、競馬予想の芸術化を目指し、予想への追究に自分の時間をできる限り注ぎ込めるよう、予想配信により生計を立てることだと思っている部分がありましたが、競馬予想の芸術化のもうひとつの面である、予想家や競馬ファンの社会的地位向上といった環境面を整えたい気持ちが強くなり、その世界に飛び込まなくても働きかけができるのではないかと思うようになりました。

 例えば、私が予想配信業で成功できなかったり、営業妨害などを受けて経済的に困窮してしまったらその活動はできなくなるため、収入を確保した上で活動を続けるほうが安全であるという発想です。

 また、その頃まで、自分は今の本業が自分に合っておらず、能力・業績等についても不足していると考えるなど、自己評価が低かったのですが、それなりに評価をされていることがわかってきて本業に対する思いも新たになりました。競馬とは別の世界でも評価される人間でいることは、精神面にプラスとなっています。競馬への独立への道についても、諦めたわけではなく、そっちにも行けると考えることで、本業に対する心の余裕も持てています。

 もちろん、結婚をしたことで自分のため、競馬のために使える時間は限られてきまして、芸術化ブログは一時(競馬の配当金に係る税金裁判の件)を除き停滞してきていますし、twitterやfacebookなどの新たな媒体による活動も思うようにいきません。特にfacebookの「若駒戦研究会」は、CSGというPOGの改良ゲームを開催する場となりましたが、当初はりゅうさんと共にスタートし、若駒の調教を解説などしていましたが、徐々にVTR確認の負担が重くなり、自然消滅的になってしまったことは申し訳なく思っています。

 また、サブタイトルを「データアート展望台」から「データアート精錬所」と変更し、G1データアートを復活させようと試みましたが、こちらも2013年秋には停滞しています。秋は若駒戦予想のシーズンであり、余裕がなくなってしまったものです。

 このように活動の縮小を余儀なくされているところですが、この時期にも続けてきたことは、若駒戦予想とメルマガの充実です。第八期は完全なる事前公開予想がマイナス収支となってしまいましたが、第九期、第十期はプラスを維持することができています。これによって、競馬は研究次第でプラスにすることができる、「お金をドブに捨てるギャンブル」を否定できると思います(実際、自己勘定では負けなしのような状況が続いています。

→参考:過去の戦績
 http://baryutensei.com/report/1401bt-seiseki.pdf

 この期間に競馬予想の芸術化について書いた代表的な記事へのリンクをご参考までに掲載します。

 2012.02.10 予想力を示す客観的な基準の検討について
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51820115.html

 2012.02.25 予想開示規則の策定及び予想力概念の導入について
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51822747.html

 2012.04.05 競馬及び競馬ファンの社会的地位向上に係る検討
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51829663.html

 2012.05.12 競馬予想界に当面求めるべきもの(芸術化以前の段階として)
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51836380.html

 2012.07.03 競馬予想の競技化について(JRA、ウマニティ等への提案)
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51845502.html

 2012.12.01 競馬(馬券)の税金に係る問題について(まとめ)
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51871769.html

 2013.01.10 第九期予想結果速報 〜予想家と馬券師の違いについて〜
 http://blog.livedoor.jp/skypot/archives/51877595.html


 今回の時期は、目標である競馬予想の芸術化への道について、方法論を転換させた時期だったと言えそうです。今後、しばらくは雌伏の時となるでしょうが、2014年には2歳戦のスケジュール改編があり、得意な朝日杯も条件が変わることになります。自分の得意レースや条件を増やすべく、若駒戦予想に注力していきたいと思います。そして、来るべき時期のために、今後も競馬予想の芸術化のことを考えていきます。