これまでのあゆみ・展望台編〜立志〜(2008-2010)
また、このコーナーを追記する時期となりました。前回のあゆみで、「今後の人生を考えると、競馬予想を公開することを辞めるか、思い切って競馬予想を仕事にしてしまうか、いずれ選ばなければならないと考えています。どちらにしても後悔しないように、今は予想をどこまでできそうか試しているという状況です。」と書きましたが、実際にこの3年は今後の可能性を試す期間だったと思います。
2008年はたまバス氏の「競馬を日本が誇るレジャースポーツへ」という活動に参画し、競馬パークブログへの寄稿や、有料サービス「若駒分析ナビゲーション」への全面的な協力(当然ながら無償奉仕)を行い、彼が競馬で独立できるよう尽力しました。
若駒ナビでの実績は、第1期シーズン(個人的には第五期)に予想提供を行い、的中率50.4%、回収率119%を達成しました。まずは成績表をご覧頂ければと思いますが、私単独でも連続的中22週という記録も打ち立てることができ、プロでご活躍されている予想家たちにもヒケをとらないと自負できる結果を得られ、若駒ナビに入って頂いた方々からは、たくさんの的中報告や競馬観が変わったとの感想を頂きました。2008年の朝日杯FS時に開催したオフ会では、本命馬セイウンワンダーが勝利してくれたおかげで、多くの方が馬券を的中され、勝利の美酒を味わうことができました。レース直後に会員の方々から求められた握手は一生忘れることはないでしょう。
会員様からの的中報告も、大変励みになりました。左のリンクにまとめてみましたのでご覧ください。
若駒ナビを一緒に運営したたまバスさんとぶぎーさんとは、第1期シーズンは毎月番付会議を新橋で行いました。番付は、朝日杯を勝つセイウンワンダーを早い段階から評価し、ダービーを連対することになるロジユニヴァースとリーチザクラウンも長く横綱評価した実績が残りました。また、たまバスさんから、ロジユニヴァースは3冠級とか、ヴィクトワールピサはG1獲れる等のコメントを聞いて新しい予想法の可能性が開けたり、ぶぎーさんとは絶対能力重視の予想法が被っていたことから共感し合い、毎週の指数展望のコーナーで愉しく活動させて頂きました。
さらに、若駒ナビの読者から、gachalingoさん(半熟卵の冒険)とりゅうさん(Classic Report)のように情報発信側になる方が出てきました。お二人がでぃらんさん(ローランの歌)、エノさん(あの仔に夢中)を誘って共同運営を開始した「若駒戦の密かな愉しみ」は、私にとっても愛読サイトになっています。そして、若駒ナビが盛り上がっていた2009年4月の皐月賞では、gachalingoさんにご協力を頂き、馬ペパというフリーペーパーへデータアートを寄稿することができました。完成版は水道橋まで自分で取りに行きましたが、見知らぬ方が、自分の書いた記事の掲載された印刷物を広く配布されていることに感激したものです。
☆スペシャルピックアップ2
「若駒戦の密かな愉しみ」
「半熟卵の冒険」
「Classic
Report」
「ローランの歌」
「あの仔に夢中」
予想については、第2期シーズンは不振でしたが、本業が多忙となり、精度が落ちることも見越して若駒ナビでの予想提供を事前に辞していました。毎週土曜日に英会話研修があり、そちらの予習復習に時間を割かなければならなかったことや、指数システムが完成することを見込み、指数算出開始が例年より遅れたことが不振の原因ではなかったかと考えています。第五期や進行中の第七期の実績により、「予想をどこまでできるかを試す」という点についてはクリアできたと思いますし、今後の見通しについても、未検討の着眼点がたくさんあるので、まだ上に行けるという希望は揺るぎません。幻視している世界はまだまだ広がりがあります。
独立を現実化することを念頭に、2009年から指数システム構築の業者委託、2010年の春からは新サービスサイト「馬流天星PRET」の作成開始、2010年夏〜秋にかけては実際の独立後のキャッシュフロー計画等を策定するなど、時機に備えているという状況です。
さらにこの3年は想定外の変化としては、志や精神面の向上がありました。若駒ナビに協力し、リスクを負わず競馬の道に移る可能性を模索した私ですが、たまバス氏が事情等によりサービスを削減され、こちらも本業がどんどん多忙になって活動範囲を縮小させて頂くうちに、私が離脱してから僅か4ヶ月で若駒ナビは終了してしまいました。他にリーダーとなり前を歩いてくれる人がいないのであれば、競馬及び競馬ファンの社会的地位向上のためには自分が立ち上がるしかないのかと、独立について本格的に考えるようになりました。
ただ、以前書き込みしたように(僕はそういう思いを持って、どう進むのが良いだろうか)、真剣に検討すればするほど、自分が目標としているものが社会的貢献につながることなのか、単なる予想屋でない活動ができるだろうか、自分が納得できるような予想士になれるだろうか(そのような社会的地位を築けるだろうか)等、迷いや不安が生じました。一方、仕事のほうも部下ができ責任が重くなるところ、突然国際ラインに配置されたり(当初TOEIC300点の英語難民から540点の平民まで浮上)、激務ポストに異動となるなど、これまでのように仕事と予想を両立することが難しくなりました。もし、ここで仕事を取れば、今後競馬活動については大幅に縮小または断念しなければならないと想像され、冒頭に書いた選択を迫られたのです。
今から考えると自分の弱さだったのかもしれませんが、姉からスピリチュアルカウンセラーの話を聞いて、興味を持って実際に視てもらったり(この方は確かに通常見えない何かが見えていらっしゃいました)、高名な木村藤子さんに視てもらったり(この方には事実と異なることを言われましたが、全て検討違いのことを言っていたかと言われるとそれも微妙)、自分の進路について何らかの支えを求めたりもしましたが、結局のところは信じられるのは自分自身であることを知り、ひとり静かに情熱を高めることとなりました。ちなみに、私は無宗教ですが、スピリチュアルの考え方は人間性を良くするものだと思いますし、これをきっかけにスピリチュアルとは関係ない、様々な世界に興味を持って調べることができたことなど、今回の期間ではひとつの大きな出来事だったのではないかと思います。
私の最終目標は「競馬予想の芸術化」であり、そのための目標として「予想技術の精度向上」及び「競馬と競馬ファンの社会的地位向上」を掲げていることは変わっておりません。「競馬予想が本当に芸術になるかどうか、よく考えたい」と前回のあゆみでコメントしていました。もちろん、競馬がギャンブルであり、お金の絡む世界のため、社会的に高い評価を得ることは難しいと思っています。しかし、競馬予想には技術が存在すること、そして、魂を込めた予想がそれを見る方の心に響き、動かせるものであることを鑑みれば(これまで頂いた感想や応援のメールで、そう感じています)、決して不可能なことではないはずです。可能性があるならば、挑戦する価値はあります。
最初は趣味で始めた競馬がここまでのものになるとは、自分自身想像だにしなかったです。前回のあゆみを書いていた時点でも、本当に独立に挑戦するというところまで行き着ける明確なビジョンはありませんでした。この3年間、引き続き(または新規に)馬流天星とスカイポットを支えて頂いた皆様に心より御礼申し上げます。
3年後には、どのようなことを書けるのでしょう。将来的には予想技術の精度向上主眼のサービスなり活動をしていくことになりそうですが、現在、情報配信を商売としていながら目標が私と同じというような方を少なくとも私は知らないですし、若駒戦予想というフィールドはもともと先駆者ですので、時が来れば未開の地を切り拓いていくことになりそうです。この冒険にご賛同及び協力頂ける方、一緒に愉しんでいきましょう!
追記ながら、2011年夏に独立する方向で計画してきましたが、事情がありまた延長することになりそうになってきました。もちろん、独立の夢は引き続き継続していきます。人生、何が起こるかわからないものですが、何事も自分で決断して後悔のないように歩んでいきます。
最後に、今の競馬への思い立志としてひとつ文章を書いてみましたので、ご覧頂ければ幸いです。
●立志
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